ビジネス

2025.04.16 08:00

ラグジュアリー市場に逆風、トランプ関税で富裕層の消費にブレーキ

米ラスベガスのベラージオ・リゾート&カジノにある高級ブランド店が立ち並ぶショッピングモール(ehrlif / Shutterstock.com)

高級品の購入が「しっくりこない」

贅沢品の購入には、個人的な次元を超えた社会的な側面がある。個人的な欲求や購買力がまだあったとしても、しっくりこないというだけで、欲求を満たすタイミングを遅らせる場合があるのだ。

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「今すぐ購入できることと、そうすることが妥当だと感じることとの間には、心理的な緊張が生じる。ニュースの見出しに『レイオフ』『景気後退』『利上げ』などの言葉が踊ると、この緊張感は高まる」とACRCのマウントCEOは指摘する。

こうした葛藤は、安価な商品への買い替えといった調整よりも、購入行動を起こさず決断を先送りする結果につながりがちだ。「現実の資金の流動性ではなく、感情の流動性が枯渇した状態だといえる。衝動はあるかもしれないが、今はその時ではないということだ」

消費者の買い控えが起こる

関税をめぐる状況がまだ予断を許さない中で、服飾品に奮発したり宝飾品を衝動買いしたりする人が減るため、高級ファッション業界は打撃を受けるとマウントは予想している。住宅購入計画が先送りされ、高級車のアップグレードや購入も保留されるため、高級家具・インテリア業界も逆境に立たされるだろう。

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結論を言おう。高級ブランドは2025年、リーマンショックやコロナ禍以来の逆風にさらされる。「先行き不透明な今、最大の贅沢は自制かもしれない。ラグジュアリー市場も経済の影響を受けないわけにはいかず、しかもそれは(消費者の)心理に左右される」とマウントは締めくくった。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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