ジバクアリは驚くべき採餌者でもある
劇的な自己犠牲のほかに、ジバクアリは機略に富んだ餌探しの能力でもよく知られる。東南アジアの熱帯雨林に生息するこのアリたちは、熱帯の林冠部で餌を探す動物のなかでも、屈指の勤勉さと組織力を誇る。
Colobopsis explodensは、一日を通じて活発で安定した餌探しの隊列を維持し、午後遅くに活動のピークを迎える。一日のどの時間でも、数百匹の働きアリが林冠のハイウェイを動きまわり、森全体にちらばる巣のネットワークを結んでいる様子を見ることができる。
この多巣性(一つのコロニーが複数の巣にまたがっていること)のおかげで、少ない競争で広い範囲をカバーできる。活動範囲を広げれば、食べものを効率よく集め、林冠の条件の変化にすばやく対応できる。
Colobopsis explodensの暮らしは、甘い燃料で構成された安定した食事に支えられている。主たる食物源は、カイガラムシやコナカイガラムシなどの昆虫がつくる蜜、植物の特殊な腺から分泌される花蜜といった、エネルギー豊富な液体だ。
狩りをしたり死肉をあさったりするもっと攻撃的なアリとは異なり、Colobopsis explodensは植物ベースの炭水化物食を守っている。この戦略が、防御のために自爆する能力の原動力になっているのかもしれない。

少数の自爆で多数を維持するライフサイクル
どの生態系にも困難は存在する。ジバクアリの日々の日課は、手ごわい敵が現れたときに突如として中断される。ライバルのアリや捕食者が近づいてくると、コロニーの構成員は自らを犠牲にし、死につながる強烈な行動に出る。
この勇敢なアリたちは侵入者に群がり、あと戻りのできない生涯最後の自己破壊行為を開始するのだ。
自爆する瞬間、ジバクアリはねばねばした強力な分泌物を放出する。敵の外骨格にくっつく生化学物質のカクテルだ。このねばねばの物質が攻撃者を覆い、関節、口器、気孔をつまらせ、動きを封じたり殺したりする。
その光景は、痛ましいと同時に英雄的なものでもある。すばやい爆発を組織化されたかたちで行うことで、ジバクアリは、自らの体を武器に変える。自分を犠牲にして、コロニーの未来を守るのだ。その最期の行為は、個体の死によって共同体全体を存続させる団結を劇的に示している。


