働き方

2025.04.15 16:30

燃え尽きの隠れた原因「通知疲れ」に対処するための4つのヒント

LAW Ho Ming / Getty Images

従業員が「通知疲れ」に対処するためのヒント

デュリスは、「通知疲れ」を防ぐためのヒントを4つ提示している。

advertisement

1. 「電子メールやその他のメッセージのチェックは、時間を決めて行うようにしよう。しばらく集中して作業する必要がある場合は、通知を一定時間オフにするか、あるいは単にデバイスを消音設定にすればいい」

2. 「SlackやTeamsを使用している場合は、自分のステータスを『取り込み中』に設定すれば、返答が遅くなる可能性があることを事前に知らせられる」

3. 「可能であれば、休憩時間、特に昼休みは、画面から離れて過ごすようにしよう。落ち着いて食事をする時間に勝るものはない」

advertisement

4. 「読まないニュースレターの購読を解除すれば、通知件数を減らせる」

雇用主側が「通知疲れ」に対処する方法

1. 「業務時間外にメッセージを送るのは避けよう。『常時オン』だと感じずにすむチームは、それをうれしく思うだろう。素晴らしいアイデアが浮かんだが、数分後には忘れてしまいそうだといった場合は、メールを書いて、翌朝に送信する設定にすれば十分だ」

2. 「会社に関する連絡事項などは、まとめて送信すれば煩わしくならない。なおこれに関しては、人事部門、上層部、そして従業員代表機関が、毎週の効果的なコミュニケーションのために共同で取り決める必要があるかもしれない」

3. 「事前に計画された『静かな時間』を導入してみよう。最近では多くのIT企業が推奨している。その時間帯には一切のコミュニケーションを禁止し、チーム全員が邪魔されることなく各自のプロジェクトに取り組む」

「通知疲れ」に対処するメリット

ストレスを軽減し、時間を節約し、生活を向上させるはずのデバイスが、適切に管理しないとストレスを増やす元凶となりえる。通知音が鳴ったからといって、すぐさま応答する必要はない。通知に精神を支配されてはいけない。煩わしい通知音にいちいち反応するのは、ずっと走り続けるようなもので、疲れ果ててしまう。そろそろ、通知音との「親密すぎる関係」は破局を迎えるべきだ。

「通知疲れ」に対処することで、心の平穏とともに集中力とエンゲージメントが改善し、長期的には生産性が向上する。デュリスは、「通知疲れ」を減らすことは、生産性と集中力に有益だとして、「1日に届く通知の数は、少なければ少ないほど良い。気を取られるものが減るので、当然、仕事のストレスも軽減される」と述べる。

リラックスしている方が、問題を解決し、日々の業務上の課題に対処する能力も高まると同氏は結論づけている。

forbes.com 原文

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事