サイエンス

2025.04.15 18:00

職場でも家でもない心の居場所「サードプレイス」が人生を豊かにする3つの理由

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2. 生活の質が高くなる

『Applied Research in Quality of Life』で発表された研究では、サードプレイスが利用できるコミュニティでは、そこで暮らす人の生活の質(QOL)が高くなることが示された。

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そうした場に行くことで生じる共同体感覚と帰属意識は、感情的なウェルビーイングをかたちづくる上で決定的な役割を果たしている。人と自由につながれるという安心が感じられるし、何のプレッシャーもなく自分らしくいられるのだと実感できる。

サードプレイスでは、共通の興味関心や価値観をもつ人たちに囲まれることが多い。その結果、安心できる環境が生まれ、自分は理解されている、評価されている、と感じられるようになる。

これが、安らぎや自信へとつながっていく。カフェの常連たちであれ、地元にあるジムの知り合いであれ、自分を尊重してくれる仲間だと感じられ、そこに慰めを見いだせるからだ。

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サードプレイスがあると、自分が楽しめる活動に参加することもできる。たいていの場合は、自分が大切にしている人たちと一緒にだ。地元の読書会やクリエイティブなワークショップ、フィットネスレッスンに参加するのであれ、友だちといつもの場所で時間を過ごすのであれ、そうした場所があれば、自分自身と創造性を表現するチャンスが得られる。

楽しい活動をともに楽しむという共通の体験は、人との絆を強め、長く続く友情や地域とのつながりの土台になる。

要するにサードプレイスは、支えとなる社会的なつながりを育み、個人のウェルビーイングを向上できる場なのだ。ここでは有意義な会話ができることが多く、それが感情的な支えやモチベーションになる。そうした意義深いやりとりは、ストレスが多く先が見通せない時代であれば、なおのこと貴重だ。

3. 肩の力を抜ける

サードプレイスは、必要不可欠な安全地帯となる。慌ただしい日常生活を送る人が心から望んでいる「小休止」の時間を与えてくれるのだ。仕事や家庭といったお決まりのプレッシャーから距離を置けるように工夫された心地よい空間で、緊張をほぐしたり、エネルギーを充電したりできる。

オルデンバーグは著書のなかで、サードプレイスが「中立的な場所」としてどう機能するのか。それによって人々がどのように肩ひじ張らず交流したり、帰属意識を味わったりできるのかを強調している。のんびりと会話したり、ほかの人と活動したりすると、人は日常のストレスから解放されるひとときを楽しめる。

感情的なウェルビーイングにとっては、これが特に重要だ。というのも社会的な支え、そして他の人との交わりは、不安や緊張などの感情を和らげる上で決定的な役割を果たしているからだ。

サードプレイスのくつろいだ雰囲気は、他人からの非難や期待を恐れず、自分らしくいられる安全なサンクチュアリだ。顔なじみとの何気ないおしゃべりや、創造性と喜びを発散できるグループ活動への参加など、そうした空間に身を置けば、安堵感に包まれる。感情的に支えてもらっているという感覚と、居心地のいい場所でリラックスできる状態が組み合わさると、ストレスがぐんと減り、頭が冴えわたってくる。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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