(5)αリポ酸
αリポ酸(アルファリポ酸)は、脂溶性と水溶性の両方の性質を持つ珍しい抗酸化物質であり、細胞のミトコンドリア内でエネルギー(ATP)を生成する代謝過程にも関与しています。体内でも少量は合成されますが、加齢とともにその量は減少し、食品からの摂取もわずかなため、補助的にサプリメントで取り入れることで抗酸化・代謝サポートが期待されます。
最大の特徴は、他の抗酸化物質(ビタミンCやE、グルタチオンなど)を“再生”する力があること。つまり、体内の抗酸化ネットワーク全体を底上げしてくれる存在として非常に重要です。
以下、効果とエビデンスになります。
● 抗酸化作用と細胞保護
αリポ酸は、活性酸素やフリーラジカルの除去能力が非常に高く、細胞膜だけでなく細胞内部のDNAやミトコンドリアも保護する働きがあります。動物実験では、酸化ストレスの抑制とともに加齢に伴う記憶力低下の改善も報告されています(Liu et al., Free Radical Biology and Medicine, 2002)。
● 糖代謝・インスリン感受性の改善
ドイツで行われた臨床研究では、2型糖尿病患者にαリポ酸を投与したところ、インスリン感受性が改善され、血糖値のコントロールに有効だったことが報告されています(Jacob et al., Diabetes Care, 1999)。このため、「天然のインスリン感受性ブースター」とも呼ばれることがあります。
● 神経保護と末梢神経障害の改善
糖尿病性神経障害における症状(しびれ・痛み)の軽減にも効果があることが複数のメタ分析で示されており、ドイツでは医薬品として使用されているケースもあるほどです。
NMNやCoQ10との併用で代謝と抗酸化の両輪に
αリポ酸は、NAD+代謝にも関わっており、NMNと組み合わせることで細胞のエネルギー代謝をサポートする働きがあります。また、CoQ10やPQQと一緒に摂ることで、ミトコンドリアの保護と活性化を同時に狙える構成になります。
私は現在、αリポ酸を100mg/dで摂取しています。特に糖質を摂る機会が多い日や、集中力・代謝を高めたい日に合わせると、頭がクリアになったり疲労感が軽減されたりする感覚があります。抗酸化ケアの基本として、地味ながら非常に信頼している成分です。


