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2025.04.15 13:00

パートナーの感情を管理しようとする無意識の習慣、「感情モニタリング」が人間関係を損なう3つの理由

PeopleImages.com - Yuri A / Shutterstock.com

3. パートナー双方の感情的回復力を阻害する

一方が相手の感情変化を常にコントロールしようとすると、どちらも不快感を自分で対処する力を養う機会が失われる。監視される側は本来の気持ちを抑圧したり、自分の感情に鈍感になりやすい。一方、監視する側は、自然な感情の起伏に慣れたり耐性をつけたりするよりも、感情的な環境をコントロールすることに意識を向けてしまう。

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社会関係と個人的な関係に関する研究を掲載する学術誌『Journal of Social and Personal Relationships』に掲載された「感情伝染」(emotional contagion、パートナーの感情状態を自動的に吸収し反映する傾向)と「二者間感情調節」(dyadic emotion regulation、カップルが関係内で共同で感情体験を管理する方法)に関する研究は、感情モニタリングに重要な洞察を提供している。パートナーが無意識の伝染または意図的な感情モニタリングを通じて、互いの感情に過度に調和すると、独立して感情を調節する能力が妨げられる可能性があるのだ。

感情モニタリングは表面的には優しさのように見えるが、実際には共依存を助長し、両者ともに自力での感情コントロールやストレス対処能力を弱めてしまうのだ。

より健康的な代替案としては、常時監視する代わりに、落ち着いたタイミングでパートナーに「今、どんな気持ち?」と意識して尋ねるなど、相手が自分の感情を率直に表現できる余地を作ることが挙げられる。決めつけや先回りをせず、相手に話すスペースを与えることで、依存ではなく信頼に基づく関係が育まれる。

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コントロールではなく「ともにある」ことを選んだとき、カップルは互いに感情的回復力を高めていける。常時の監視ではなく、相手の内面世界や感情を処理するペースを尊重することで、より強い絆が生まれるからだ。

感情モニタリングは、多くの場合「愛を守りたい」という善い意図から始まる。しかし、愛には呼吸するための自由な余白が必要なのだ。パートナーのあらゆる感情の動きを管理しようとするのをやめると、相手にも自分にも、自然で本来の姿に戻る余裕が生まれる。

「どうすればすべてを丸く収められるか」と考える代わりに、「うまくいっていないときでも、どうすれば互いに安心して本音でいられるか」を問いかけてみるとよい。真の感情的親密さは、水面を穏やかにしたり海が静かだと見せかけたりすることによってではなく、たとえそれが荒々しく、予測不可能、または圧倒的であっても感情の波を一緒に乗りこなすことを学ぶことによって育まれる。

感情への過剰警戒を手放せば、そこに生まれるのは感情的安全、正直さ、そして共に歩む成長となる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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