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2025.04.13 11:00

春到来、4月に心機一転を図る「エイプリル・セオリー」の3つの活用法

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3. 心機一転に合わせて行動も変える

自分を変化させるには、考え方の転換だけでなく、行動の真の転換も必要だ。例えば、部屋を掃除したり、机の上を整理したり、あるいは使わなくなったものを処分したりといった物理的な環境から始めよう。リフレッシュした空間を目にすると、脳は変化の時が来たことを認識する。それは単に整頓するということではなく、身軽で後押しされていると感じられる環境を作り出すということだ。

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2023年の研究では、持ち物を過剰に溜め込むことは生活満足度の低下やストレスの増加、過食といった不健康なストレス対処習慣と関連していることが強調されている。物理的な散らかりを片付けることで、明晰な思考と感情のバランスを取り戻せる。

次に、デジタルライフに目を向けよう。あなたを疲れさせるアカウントのフォローを解除し、使わないアプリを削除する。そして、メールの受信トレイを整理する。こうした小さなステップが精神的な余裕を生み出し、気づかないうちに抱え込んでいる根本的なストレスを軽減するのに役立つ。

心機一転に伴う行動は片付けにとどまらない。「もっとどうしたいのか。そのために自分は日々何をしているか」と自問することでもある。心の平和や活力、明晰さなど、自分が求めるそうしたものを実際に持つ習慣を身に付けたい。さらに、ひとり言ですら自分のメンタルに影響を与える要素のひとつだ。自分自身に対してどのような口調で話しているか意識してみよう。もし口調が辛辣であったり、不安に満ちたものであれば、立ち止まって徐々に軌道修正するよう心がけよう。

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環境や行動があなたの意図に沿ったものであれば、変化は無理なものではなく自然なものに感じられるようになる。明快に、そして配慮して取り組めば、最高の自分でいることが容易になる。穏やか、かつ着実に、そしてあなたが思い描く理想に沿ってあなた自身が「開花」する時として春を活用しよう。

変化に徐々になじもう

4月には楽観的になって行動を起こすよう促されるが、あなたが受け入れようとしている変化に対して、心身ともに安定してついてくることも重要だ。時には、「こうしよう」と思っても、葛藤や過去の習慣に従っている部分がまだ自分の中にあることを忘れてしまう。これまでよりも多くの光や明晰さ、行動を取り込みながらも、地に足がついた状態を維持するよう心がけよう。

決断を下す前に数回深呼吸をしたり、自信がなくなったときに胸に手を当てて心を落ち着かせたり、あるいは単純に「自分のペースで成長しても大丈夫」と自分に言い聞かせたりすると良さそうだ。

本当に変化が起こるのは、古いものを手放す用意が整ったときだ。そのため、成長し続ける中で、自分の成長ぶりに気づけるようゆっくりと歩みを進めてほしい。4月はただ前進するだけではない。急ぐ必要もなければ、自分が素晴らしいものを手にするに値する存在であることを証明する必要もない、本来の自分をしっかりと定めるときでもある。あなたはすでに本来の自分になっている。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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