2. 屋外に出てルーティーンをリセットする
4月は日が長くなり、日差しも強くなってくる。これは物理的にも、精神的にも外に出るように促す。この変化を毎日のリズムを一新するきっかけにしよう。朝のコーヒーをベランダで飲む、昼休みに散歩をする、1日の終わりに外で過ごすなど、屋外でひとときを過ごすことで脳は変化の時がきたことを認識できる。
専門誌『サイコロジカル・サイエンス』に掲載された研究では、春の気候は気分や認知機能に著しくポジティブな影響を与え、特に屋外で過ごす場合に顕著であることが示されている。
気温の上昇と気圧の安定は、幸福感の向上や記憶力の改善、新しいアイデアを受け入れる姿勢が増すことと関連している。しかもこれらの効果は春に最も顕著に現れ、少なくとも30~45分間屋外で過ごした人に見られた。興味深いことに、気持ちの良い天候の時に屋内にいると気分の落ち込みにつながった。これは、何かを逃しているという気持ちや、複数の要素を比較した際に実際以上に差を大きく感じるというコントラスト効果によるものかもしれない。
全体として、気持ちの良い春の天候がリセットボタンを押すような役割を果たし、気分やメンタルエナジーを冬の停滞状態から活動的な状態へと切り替えるのに役立つことが研究で示されている。簡単に言えば、気分を一新し、思考を明晰にしたいのであれば、外に出て春の「魔法」にかかればいい。
春に自身の成長を促す小さな習慣を取り入れてみよう。周囲や自分に意識を向けながら行う散歩で1日を始めるのも一案だ。風を感じ、周囲の色に目をやり、五感を研ぎ澄ませてその瞬間に集中する。昼休みの短い散歩や外での電話などでも、気分を上げてその瞬間を味わうことができる。
リセットを行う際は、自分の理想像に沿った肯定の気持ちをセットにするといい。例えば、「自分を信じ、もう自分の役に立たないものは手放す」など。小さな変化を起こしながら前進していく中で、次の段階を思い描いてみる。ただ考えるだけではなく、変化が取り組みに反映されるようにする。春はこのように足元を見つめるようそっと促す。
リセットは必ずしも何かを大きく変えることではない。目覚まし時計を10分早くセットして考えを巡らす、ネットサーフィンする代わりに散歩に出かけるといったことでもいい。日光を浴びながら新鮮な空気の中で過ごす時間を増やす工夫をするだけでも、日々の気分や動作に大きな違いをもたらせる。


