キャリア

2025.05.04 17:00

入ったばかりの会社を「立つ鳥跡を濁さず」で辞める方法

Kmpzzz / Shutterstock

部下や同僚に対して、自分の退職までの日程と、職責のすべての変更について、公開の情報として伝えよう。知識の移行を促進するために、自分の業務プロセス、関わっているプロジェクト、重要な情報を文書にしよう。

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後任がスムーズに業務を引き継げるように、包括的な引き継ぎメモを作成しよう。また、時期的に可能であれば、後任へのトレーニングを申し出よう。こうした善意の行動は、会社におけるあなたの印象を大きく左右するだろう。

職業上の関係を維持する

移行に際して、人間関係の維持に努めよう。同僚とLinkedIn(リンクトイン)でつながったり、一緒に働けたことへの感謝を表明しよう。ネットワーキングがもたらす利点は、アイデアを交換したり、貴重な人間関係を時と共に構築するといったことばかりではない。退職する前に、短い在職期間にサポートしてくれた人たちに感謝の意を伝えよう。

メンターや、同じチームのメンバー、サポートしてくれた同僚に、感謝を表すカードを個人的に贈ることは、好印象を長くとどめるだろう。

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最後に、適切なケースであれば、将来なんらかのリソースになれることを申し出よう。これによって善意を伝え、将来再び一緒に働く可能性を残せる。

短期間で仕事を辞めた時には、その経験から学ぶ

今回の経験を、職探しのプロセスを改善するための機会にしよう。時間をとって、自分の個人的目標や、職業上の目標を評価することを考えよう。自分にとって、モチベーションと満足に真につながるものを理解することは、将来のキャリア形成での選択を導き、自分自身の価値観と願望に、より適合した役割を見つける助けになるだろう。

こうした内省は、あなたの職業上の目標に合い、全体的なウェルビーイングをサポートするキャリアパスを形成する上で非常に貴重なものになり得る。キャリアコーチと一緒に取り組み、あなたのキャリア選択におけるパターンを突き止めることを検討しよう。先入観を持たない専門家によるガイダンスは、今回の経験を将来の職業上の成功へと導く助けになる可能性がある。

将来を見据える

次の職へと移行しようとしている段階では、短期間の在職についてあれこれ振り返るより、将来に焦点を当てよう。将来の面接で、なぜ職を去る決意をしたかを尋ねられた場合に備えて、簡潔で正直な説明を考えておこう。

もし、退職した仕事が非常に短期間のことで、自分のキャリアパスとは無関係なら、履歴書に記載しなくてもまったく問題はない。履歴書から外すことによって、あなたの長期的な職業上の目標に合った、よりまとまりのあるストーリーを示すことができる。

最後に、覚えておいてほしいのは、一直線ではないキャリアパスにこそ将来があることだ。自分の歩んできた道を受け入れよう。そして、予想外のものも含めてすべてのステップが、自分の成長とレジリエンスに役立っている、と信じよう。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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