キャリア

2025.05.04 17:00

入ったばかりの会社を「立つ鳥跡を濁さず」で辞める方法

Kmpzzz / Shutterstock

辞めるのに最適な時期を選ぶ

退職の決意が固まったら、それを実行に移す時期が重要になる。最短でも2週間前に告知するのが一般的だ。新たな職を得ることになって辞めるのであれば、新しい職場で働き始める日については、現職で適切な引き継ぎができるように設定しよう。

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こうした行動は、あなたの職業人としての意識や、これから別れることになる現在の雇用者への配慮を示すことになる。あなたの退職によって、プロジェクトや同僚にもたらされる影響も考えねばならない。非常に重要な事案に関わっている場合は、退職による混乱を最小限に抑えることで、職業人としての人間関係を維持できるだろう。

職業人にふさわしいかたちで職場を去る準備をする

退職を申し出る前に準備することは必要不可欠だ。現職に採用してくれたことに対する感謝と共に、明確に退職の意志を表す、簡潔な退職願を下書きしよう。現職でどのようなことがあったとしても、退職願のトーンは、ポジティブで、職業人にふさわしいものにしよう。

信頼する友人やメンターに手伝ってもらって、口頭で退職を伝える練習をしよう。職業上の難しい会話は、前もって練習しておくと、不安を減らし、言いやすくなる。準備をしているあいだに、相手からの質問や、退職を思いとどまらせるための新たな条件提示が来た場合を想定し、どのように答えるか考えておこう。

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最後に、知識の移転や引き継ぎ計画に関して、考えをまとめておこう。退職の話し合いの際に、スムーズに業務を引き継ぐための提案を提示すると、先を見越した思慮深い姿勢を示すことができる。

退職の意志を直接伝える

直属の上司に、自分で直接退職の意志を伝えるため、2人だけのミーティング(リモートワークの場合はビデオ会議)を願い出よう。このミーティングでは、明白に退職の意志を伝える前に、まずは、採用してくれたことへの感謝を表明しよう。正直であることは重要だが、職場を去る理由については、どの程度まで詳しく説明するかについて、よく考えておかねばならない。

個人的な批判ではなく、仕事上の要因についてのみ述べよう。可能であれば、職場への不満ではなく、自分のキャリアパスの観点から退職理由を示そう。引き継ぎの計画を示し、そのための協力を申し出よう。

相手からは、理解や失望、退職を思いとどまらせるための説得まで、さまざまな反応があると想定し、それぞれについて準備しておこう。職業人らしく穏やかに対応しながらも、退職の決意は固いことを示そう。

退職前の「最後の1週間」を管理する

退職を通告してから、実際に退職するまでのあいだは、責任をもって集中して職責を果たし、手を抜かず、仕事の質を高く保とう。職場でもSNS上でも、会社や職場での経験について否定的な発言は避けよう。これによって、あなたの評判は高く保たれ、引き継ぎ中の同僚へのサポートにもなる。

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翻訳=ガリレオ

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