改善に向け、リーダーが取るべき3つのアクション
実際に変化を起こすために、次の方法がある。
1. 1つの問題を迅速に解決する
あらゆる問題を一夜にして解決してほしい、とは部下の方も思っていない。だが、問題に取り組む姿勢を目にしたいとは思っているだろう。具体的で解決可能な問題を1つ見つけ、それを迅速に解決しよう。ミーティングの効率が悪いなら、半分に減らす。プロセスが破綻しているのなら、効率化する。優先事項が矛盾しているのなら、はっきりさせる。とにかく何かを解決しよう。
2. 解決策を伝える
部下が気づいてくれるだろうと期待し、閉じた扉の奥で改善策を実行するリーダーは多いが、それをしてはいけない。問題を解決したなら、きちんと伝えよう。「先週、承認プロセスが全員の足を引っぱっているという意見が出ました。そこで、プロセスを2ステップに分けました。こうすることで、以前より進めやすくなるはずです」。こうした透明性が、信頼を築く。
3. 質問を続ける
障害を取り除くことは、一回では終わらない。リーダーシップの習慣であるべきだ。優れたリーダーは、問題を把握するために年1回のエンゲージメント調査を待ったりはしない。継続的に質問し、耳を傾け、解決する。
リーダーシップとは、単に人を鼓舞するだけではない。実際に道を整え、皆が最高の仕事をできるようにすることだ。部下の邪魔になっている障害を実際に取り除かなければ、どれだけ部下を鼓舞したとしても意味はないのだ。


