Switch 2用ソフト「高すぎる」 米国で続く反発、関税も追い打ちに?

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任天堂の元広報担当者であるキット・エリスとクリスタ・ヤンも、価格に対する反発は任天堂にとって「危機的な瞬間」だと語っている。任天堂がこうした状況に置かれることはめったにない。

これは、奇妙な状況だ。というのも、任天堂は特定のソフトの価格を他より高く設定するという実験をしているように思えるのだ。その対象に選んだのは、おそらくSwitch 2で最も売れるソフトになる『マリオカート』新作だった(初代Switchでも『マリオカート8 デラックス』が最も売れたタイトルとなった)。これに対し、例えば『ドンキーコング』新作の価格は70ドルに設定されている。

しかし、ここで生じる懸念として、任天堂が大作ソフトで価格をつり上げられるのであれば、他のゲーム会社も同じことをする可能性も否定できない。他の人気シリーズも任天堂に追随し、『Call of Duty』や『ゴッド・オブ・ウォー』の新作を80ドルに設定してくることは容易に想像できる。超期待作の『Grand Theft Auto VI』(GTA6)については以前から、100ドルで発売しても売れるだろうということが冗談半分で言われてきた。だが任天堂が同じことをするのであれば、ロックスター・ゲームスも『GTA6』で大胆な価格設定に踏み切るかもしれない。

Switch 2発売までは2カ月余りしかなく、すでに大半の地域で予約注文が開始されているので、任天堂が今から方針転換することはなさそうだ。しかし、ファンやアナリストを含む大半の人が、任天堂の価格設定は大きな過ちだと考えているようだ。

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Switch 2の価格は約5万円 初代から5割増、ネットで不満続出

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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