9.「小さな会社の生きる道。」(中川淳、CCCメディアハウス)
窪之内 誠|環境大善 代表取締役社長
自社商品のリブランディングを検討している時に出合った一冊。「ブランドをつくる」ということが事例と共に手順を追って説明されています。新事業、新商品、リブランディングを検討されている方に特にお薦めしたいです。この本との出合いによって「研究開発」と「デザイン経営」の2軸を中心に据えた事業承継が実現できたと思います。
10.「心を高める、経営を伸ばす」(稲盛和夫、PHP研究所)
伊藤彰浩|伊藤農園 代表取締役社長
経営の本質が詰まっており、当社の商品づくりの大きな指針を得られた一冊です。「人として正しいことを貫く」経営哲学は、自然やお客さまとしんしに向き合う私たちの姿勢にも通じます。成功に不可欠な「利他の心」や「高い志」の大切さを、稲盛氏自身の体験から丁寧に説いており、経営と人間性を両立させるヒントに満ちています。
11.「雄気堂々」(城山三郎、新潮文庫)
奥村哲也|オータマ 代表取締役社長
破天荒な渋沢栄一が、激動の明治維新期の変遷のなかでお金もうけと道徳を両立させる思想に至る半生が描かれています。十代のころに読んで衝撃を受け、オータマ入社後も「社会の発展のために尽くす存在 だからこそ利益を得られる」という理念に至るきっかけとなりました。「自分のなすべき道は何か?」を見つめ直したいときに最適な一冊です。
12.「星の王子さま」(サン=テグジュペリ、新潮文庫)
緒方教介|首里石鹸 代表取締役社長
シンプルながらも人生の本質を教えてくれる一冊。作中の「本当に大切なものは目には見えない。心で見て、心で探す。」という言葉は、弊社の「ためになる。をする。」という理念に通じます。事業を通じた人との絆や思いやりが自分を豊かにします。年を重ねるごとに自分の在り方や行動を改められる作品として毎年読んでいます。
13.「この国を出よ」(大前研一・柳井正、小学館)
包行良光|筑水キャニコム 代表取締役社長
当社の海外販売比率が50%を超えるのに大きな転機となった一冊。本書には「グローバル化から逃げるのではなく、世界に飛び出せ」とあります。当時農業・建設機械の中小企業で、海外に本格参入する企業 は少なかったですが、本書が自分に勇気を与え、グローバル市場で戦う決意を促し、会社の未来を変えるきっかけとなってくれました。
14.「ゼロ秒思考[行動編]」(赤羽雄二、ダイヤモンド社)
相澤 学|アムコン 代表取締役社長
即断即決・即実行のスキルを鍛えるための実践的なトレーニング本。ビジネスの意思決定や日常の課題解決をスピーディに進めたい方に最適な一冊です。著者が提唱する「メモ書き」を活用し、迷わず素早く行動する力を養えます。読後すぐに実践できるシンプルなメソッドが満載で、効率的な思考力と行動力を身につけたい方におすすめです。
15.「ウニはすごい バッタもすごい」(本川達雄、中公新書)
服部直希|コーワ 代表取締役社長
日本のモノづくりに携わる端くれとして私の着眼点を変えた一冊です。帯コピー「いきもののデザインは生き残りをかけた戦略だ!」を見て即購入。一匹の昆虫でも、その機能や構造は生存することを目的に完成されていることをあらためて実感しました。製品を検討する際、常に原理原則に基づいて考える習慣ができるきっかけにもなりました。
16.「新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG」(矢沢永吉、KADOKAWA/角川文庫)
越川哲也|レボインターナショナル 代表取締役
矢沢永吉氏が無一文から身を起こし信念を貫く生き様が描かれています。いかに壁があっても一歩前に踏み出せば成りあがれる、自分も必ず成りあがるんだ、という思いをもたせてくれた一冊です。迷いを乗り越える力や、夢を追い求める勇気を与えてくれるので、困難に直面している方や目標に向かって歩む勇気を求める方におすすめです。


