株が金をアウトパフォームした時期
経済成長が力強く、インフレ率が低い場合、株式は金を上回る傾向がある。
・1955年から1971年
MacroTrendsによれば、この期間、ダウが140%上昇したのに対し、金価格はわずか14%しか上昇しなかった。この時代、金価格は1オンスあたり35ドルに固定されていた一方で、戦後の好景気が株価を押し上げたとInvestopediaは指摘している。
・1980年から1999年
MacroTrendsによれば、この約20年間、S&P500は817%上昇し、金価格は62%下落した。米労働統計局によれば、これは当時のポール・ボルカーFRB議長が金利を引き上げ、インフレを打ち負かしたことによる。その後、テクノロジーの発展が経済成長に拍車をかけた、とInvestopediaは書いている。
・2011年から2019年
MacroTrendsによれば、この8年間に金の価格は62%下落し、S&P500は817%上昇した。フォーブスの記事によると、この株高は、低インフレと低金利を特徴とする金融危機後の景気回復期間に引き起こされ、不確実性が減少したことで投資家は金から株式へと移行した。
2030年までの期間、金は株式をアウトパフォームするのか?
今後5年間、金と株はどうなるのだろうか? ニューヨーク・タイムズ紙によると、MacroPolicy Perspectivesがアンケートを実施した115人のエコノミストやポートフォリオ・マネージャーは「スタグフレーション供給ショック」の到来を予測している。
タイムズ紙によれば、これらの専門家は、今後1年間で経済成長率が0.6ポイント低下し、失業率が0.5ポイント上昇して4.6%となり、インフレ率が0.5ポイント上昇して3%になると予測している。
このようなスタグフレーションは、金が株を2325%も上回った1971年から1980年までの期間に似ている。インフレを抑えるために金利を上げるか、失業率がこれ以上上がらないように金利を現状維持(もしくは引き下げ)するか、FRBが難しい立場に立たされるのは間違いない。
ロレッタ・メスター元クリーブランド連銀総裁は、タイムズ紙にこう語っている。「たとえ外部の人間が軽視するようなものであっても、FRBの人間はそれに注視しなければならない。そうした指標を見て、『うわあ、これは我々が思うほど安定していないかもしれない』と言わなければならないのだ」
このことは、今後の5年間、金をポートフォリオに加えることが良い行動であることを示唆している。


