さらに、話せるようになってから試験の英語に取り組むと、すべてがEasyモードになっていた。いわば「モードが逆転」したといいます。
-文法は「話しているうちに」自然に身につくから、試験問題が理解しやすい。
-リスニングも「実際に話したことのある英語」だから、圧倒的に聞き取りやすい。
-試験の長文も、単なる問題ではなく「使える英語」として読める。
英会話を先に身につけてから試験英語を学ぶと、TOEICのスコアアップも、英検の合格も「本当に英語を使う」感覚で取り組めることに気づいたのです。
結局、試験のための英語を先にやるより、シンプルな英語を話せるようになってから試験に挑戦した方が、何倍も効率がいい。今までは、わざわざ自分で本当に遠回りしていたのは、自分だったんだ——。
英語との向き合い方を変える
この気づきを得てから、A氏の英語との向き合い方が変わりました。
試験のためじゃではなく、「伝えるための英語」を学ぼう——。
次稿「TOEIC/英検=横軸、会話=縦軸。元英検面接官考案「英語学習マトリックス」とは」では、「文法」よりも、伝わる英語、「完璧」よりも、話せる英語を。英語攻略の「Easyモード」について、より詳しく解説します。

酒井一郎◎慶応義塾大学商学部卒業、米国シンプソン大学アメリカ研究科卒業。英検面接委員を19年間務める(1992〜2011年)。東京・吉祥寺で英会話スクールを37年間経営、5200人を超える受講生の直接指導も。自著『あなたの英語の勉強を楽にしてあげたい』(2001年10月、草思社刊)により、「Simple English/シンプルイングリッシュ®」を日本で初めて提唱、特許庁より登録商標される。執筆した著書19冊は累計42万部刷(うち4冊は韓国、台湾で翻訳出版)。それらの自著は早稲田大学教育学部、法政大学、東京理科大学、明星大学、日大文理学部、NHKカルチャーセンター、日商岩井、服部調理師専門学校などで採用された。文部省下の教科書の単独執筆もある。


