日本人は目の前に困っている人がいても助けないと薄情な国民だと言われるが、若い人たちの多くは、なかなかどうして、人を助けたいと思っているようだ。
人材育成事業などを展開するALL DIFFERENT(オールディファレント)は、同社が提供する内定者向け研修の受講者を対象に理想の社会人像、理想の職場文化に関するアンケート調査を実施した(サンプル数273)。その結果、理想の社会人像のトップが「助ける人」で、他を大きく引き離した。

「助ける人」と答えた人たちからは、「助け合いは配慮、コミュニケーションが重要」、「他者をサポートすることが自身のモチベーションや社会貢献につながる」、「チームワークや協力は会社の成長に寄与する」、「他者の役に立つことが喜びであり、社会人としての目標」といった意見が聞かれた。
2位以下は「達成する人」、「誠実な人」、「改革する人」など自身のパフォーマンスに関するものが主なのに対して、「助ける人」は他者(仲間)のことを思っている。もちろん、2位以下の人たちも誰かの役にたちたいに決まっているし、そのためには適切なパフォーマンスを身につける必要があるので、あえてそれらを選んだのかもしれない。いずれにせよ、人を助けたい、誰かの役に立ちたいという気持ちが非常に強いことがわかる。