北米

2025.03.27 12:30

全米注目、「トランプ政権の試金石」となる選挙がウィスコンシン州で実施へ

ウィスコンシン州最高裁判事候補のブラッド・シメル(Scott Olson/Getty Images)

一方、ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、この選挙の結果がマスク個人の利益を左右すると指摘している。ウィスコンシン州は、自動車メーカーによるディーラーの所有を禁じており、テスラの特例申請も却下された経緯がある。この訴訟が最高裁に持ち込まれた場合、マスクに好意的な判事がいることは彼にとって有利に働く可能性がある。

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両候補の支持率は拮抗

クロフォード陣営は、シメルのことを「イーロン・シメル」と呼んで「イーロンに最高裁を買わせるな」と書かれたビルボード広告を掲げている。同陣営のスポークスマンはAP通信に対し、「この選挙は、イーロン・マスクの政治的影響力を測るための全米初のテストになる。有権者はマスクがウィスコンシン州と米国に及ぼそうとしている影響力に対して反発する機会を求めている」と語った。

現地の商工会議所が3月上旬に実施した世論調査では、シメルとクロフォードの支持率はともに47%で、接戦が予想されている。また、マルケット大学ロースクールの2月下旬の調査では、有権者の多くがこの選挙について十分な情報を持っていないことが示されており、38%がシメルについて「判断するほどの情報がない」と答え、クロフォードについても58%が同様の回答だった。

ジョージ・ソロスはクロフォードを支持

開示資料によるとシメルやウィスコンシン州の共和党を支援するために献金を行ったマスク以外のビリオネアには、ABCサプライ共同創業者のダイアン・ヘンドリックスや、TDアメリトレードの創業者でシカゴ・カブスのオーナーであるジョー・リケッツらが含まれている。

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一方、クロフォードを支援する富豪には、イリノイ州知事のJ.B.プリツカーやリンクトインの共同創業者のリード・ホフマンに加え、民主党の大口献金者として知られるジョージ・ソロスなどが名を連ねている。ソロスは1月にウィスコンシン州の民主党に100万ドル(約1億5000万円)を献金した。

ブレナン司法センターの集計によると、これまでにすでに7300万ドル(約110億円)以上がこの選挙に費やされており、そのうち3200万ドル超がクロフォード支持に、4100万ドル超がシメル支持に投じられている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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