言葉その3「興味がある」
対立、あるいは自由闊達に意見を述べる場面では、「興味」という言葉が状況を一変させる。防御的に反応するのではなく、「興味があるのですが、あなたがその結論に至った理由を教えてください」と尋ねてみてはどうか。このフレーズは相手の警戒心を和らげて対話を促し、あなたが他の視点にもオープンであることを示す。
これは、感情的知性(EQ)が高いリーダーの特長だ。EQに関するトレーニングプログラムなどを提供するTalentSmart(タレントスマート)の研究によると、業績の高い人の9割は感情的知性が高く、それが会話の組み立て方と直接相関していることが分かった。
同じアプローチは文面でも有効だ。「このやり方には反対です」というメールを送るのではなく、「理由について興味があります。この結論に至った経緯について、もう少し詳しく教えていただけますか」と書く。このようなトーンは透明性を促し、あなたが思慮深く、ソリューション志向の人だと印象づけます。
言葉その4「気づいた」
人は認められることによって、パフォーマンスを向上させる。承認は最も費用対効果が高いにもかかわらず、職場であまり活用されていないツールのひとつだ。真の承認は従業員のエンゲージメントを高め、離職率を低下させる。大げさな行動は必要ない。ちょっとした感謝の気持ちが従業員の士気に大きな影響を与える。
同僚の取り組みや功績を認めるのに「気づいた」という言葉を使うと、ちょっとした言葉だが大きな効果がある。「あなたが難しい電話対応をしているのに気づきました。とてもプロフェッショナルな対応でした」と言ってみるといい。たとえあなたが正式なリーダーでなくても、それはリーダーシップのある行動だ。
メールを書く際には「あなたが先週プロジェクトのスケジュールをうまく管理したことに気づきました。極めて物事を順調に進めましたね」というような短いメッセージを送るだけでも、つながりを強化する上で大きな効果がある。誠実さを伴う小さな承認は、数値だけでは得られない勢いを生み出す。
言葉その5「まだ」
「まだ」という些細な言葉は、限界を機会に変える。「私はまだこれを習得していません」という言葉は、回復力と成長の可能性を伝える。
学びを成長につなげる文化をもつ組織では、成長志向は単なる流行語ではなく、採用や昇進の判断基準となる。リーダーらは、難題を永続的なものではなく一時的なものととらえるプロフェッショナルに投資したいと考える。
成長志向は強力なメッセージとなる。「答えはわかりません」ではなく、「答えはまだわかりませんが、積極的に理解に努めています」と言うといい。その一言でトーンが敗北から決意へと変化し、受動的ではなく積極的であることを示せる。
言葉は単なる道具ではなく、ブランディングの一部だ。メールや会議、何気ない会話など、あらゆる場面でのやり取りがあなたの評価につながる。日常のコミュニケーションに上記の5つの言葉を織り交ぜることで、自信があり、リーダーシップを発揮する準備が整っていることを、さりげなく伝えられる。競争の激しい職場ではわずかな言葉遣いの変化が、その後のキャリアに大きな変化をもたらす。


