消費者は気前が良くなる?キャッシュレスと消費額の関係
キャッシュレス決済の興味深い側面は、消費行動そのものに影響を与える点だ。「キャッシュレス決済の方がやや多く使う」(23.8%)と「キャッシュレス決済の方が明らかに多く使う」(22.8%)を合わせると、全体の46.6%が「キャッシュレス決済で消費額が増加する」と回答した。

実際のお金のやり取りが見えないためか、キャッシュレス決済では財布の紐が緩む傾向があるようだ。さらに39.4%が「予定外の商品・サービスを追加購入することがある」とも回答している。レジ前での追加購入や「あと少しでポイント還元率アップ」といった表示に反応した経験は、多くの人が持っているのではないだろうか。
利用する理由はポイント還元やキャッシュバック
キャッシュレス決済を利用する主な理由は「ポイントやキャッシュバックが貯まるから」が56.6%で半数を超えた。次いで「会計が迅速だから」(22.6%)、「財布に現金を入れておく必要がないから」(15.0%)と続く。

消費者がキャッシュレス決済に求めるのはまずは経済的なメリット、次に時間の節約と利便性であることがわかる。「得をする感覚」と「便利さ」が、キャッシュレス普及の原動力となっているようだ。
現金がなくても買い物できる安心感
支払い時に現金が足りないと感じた際については、53.6%が「キャッシュレス決済に切り替える」と回答。一方で、キャッシュレス決済に対応していない場合は「購入する商品を減らす」(23.2%)や「購入をあきらめる」(17.2%)という結果になった。

これは、多くの消費者がキャッシュレス決済を現金が足りない場合の「保険」としてではなく、主要な支払い手段として利用しているということだろう。
財布には現金がほとんど入っていないという人や、もはや現金は持ち歩かないといいう人もいる。また、キャッシュレスオンリーの店舗も増えつつある。興味深いのは、この変化がお金の使い方そのものを変えている点だ。キャッシュレス決済が広がることで、人の行動そのものが変わっていきつつあるのかもしれない。


