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2025.03.24 17:15

ユーザーにとってのもう一つの日常を 岡山育ちの東大生スタートアップ Meltly

今回の「セトフラ」ゲストは、Meltly代表の髙橋侑志さん

今回の「セトフラ」ゲストは、Meltly代表の髙橋侑志さん

スタートアップとアトツギベンチャーが交差し、旗を立てる挑戦者を瀬戸内から応援する新たな経済番組「Setouchi Startup Flag」(通称・セトフラ)。

瀬戸内エリア内外の起業家やアトツギをゲストに招き、瀬戸内・中四国特化型ベンチャーキャピタル「Setouchi Startups」の共同代表、藤田圭一郎と山田邦明がVC目線でゲストのビジネスストーリーを深掘りします。

今回は、AIでオリジナルキャラクターを制作し、チャットや他のユーザーとのコミュニケーションを楽しむことのできるアプリ「Days AI」を運営するMeltly CEOの髙橋 侑志さんをゲストにお迎えした回をご紹介します。

高校生時代からサービス開発を始め、数々のスクラップ&ビルドを繰り返した先で生まれたDays AI。なぜマネタイズが難しいコンシューマー向けサービスでうまくいったのか、その背景についてお伺いしました。併せて、現在熱い瀬戸内エリアについて「教えて瀬戸内VC」のコーナーからお届けします。


コンシューマー向けトップレベルのエンゲージメント

髙橋:Meltlyの髙橋です、よろしくお願いします。2001年生まれで、2020年に東京大学に入学し、その後2022年に会社を設立しました。2023年の3月からDays AIという現在の事業の運営を始めています。

東京大学の学生と院生が中心になって設立した会社で、AIとサブカルチャーの融合をメインのテーマにしています。

現在は「うちの子」をコンセプトにAIアプリ「Days AI」を運営しています。

Days AIでは、オリジナルのキャラクターをデザインすることができます。髪型や目の色、アクセサリーを含めて、自分だけのキャラクターを作れることがメインの機能です。そのキャラクターとチャットで話すことができたり、そのキャラクターのイラストを他のユーザーと共有したりすることもできるようになりました。

藤田:Days AIのネーミングの由来はなんですか?

髙橋:僕らは「日常に感動と価値を与える」をミッションに掲げています。その人にとってのもう一つの日常を作りたいという想いを込めて、『Days AI』と名付けました。

藤田:ユーザーは何人くらいのキャラクターとやり取りしているんですか?

髙橋:無料で3人まで作れるので、大体の方は3人作っていますね。チャットも利用されています。キャラクターに性格を入れて、日常の会話をすることがメインの使い方になっていると思います。

エンゲージメントは非常に高く、コンシューマー向けサービスの中でもトップクラスの水準だと思います。自分の好きなものにはいくらでも時間を使えるのが人間だと思いましたね。

競合が出てきても負けない 圧倒的な熱量を持てる設計

髙橋:AIサービスなので、競合が出てくることは考えられます。ですが、競合が出てきても戦えるくらいの基盤や価値観を作れてきていると思います。

その一つが先ほどお話ししたエンゲージメントの高さ。キャラクターに対しての愛着や熱量を持つことができる設計をアプリ全体でしているんですよね。イメージしたキャラクターができることや、他のユーザーとのコミュニケーションがキャラクターを介したものになっている設計も同じです。

山田:お互いにキャラクターを褒め合うイメージですか?

髙橋:そうですね。そのコミュニケーションが自然と起こるような仕組み作りがうちの特徴だと思います。親が自分の子どもを「可愛いでしょ」と見せたり、愛犬の写真をあげたりすることに近いです。

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文=西澤七海 編集=皆川睦美 写真=8bitNews

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