2025.03.22 13:00

「座るだけ」でも罰金!? 欧州の観光地で注意すべき6つのルール

休暇で欧州を訪れる観光客が、存分に楽しみながら、その場所や地元の人々、他の訪問者に対する敬意を失わないようにするために有用な6つのルールとガイドラインを、旅行会社の専門家が紹介(Shutterstock.com)

ローマでは「無許可で写真を撮る」と退去を命じられることも

記念堂のような場所で「自撮り」することは、違法ではなくとも不適切な行為だと見なされる場合がある。不快に思われる行動を取らないために、写真を撮る前に現地のガイドラインを確認しよう。

名所旧跡の中には、バチカン市国のシスティーナ礼拝堂のように、写真撮影が全面的に禁止されている場所もある。特にフラッシュ撮影は繊細な美術装飾を傷めるおそれがあると言われているためだ。不明な場合は必ず許可を得ること。さもないと、写真を削除するように要請されたり、見学を途中で切り上げなければならなくなる場合もある。

ヴェネツィアのサン・マルコ広場では、鳩に餌をやると罰金が科せられる。( Cristi Croitoru / Shutterstock.com)
ヴェネツィアのサン・マルコ広場では、鳩に餌をやると罰金が科せられる。( Cristi Croitoru / Shutterstock.com)

「鳥に餌を与える」と500ユーロの罰金が科せられることも

かつては観光客に好まれた行為だったが、ヴェネツィアのサン・マルコ広場で鳩へ餌をやることは、2008年より禁じられている。鳥の餌を販売することも禁止されている。鳥に餌をやると25ユーロから500ユーロ(約4000円〜8万円)の罰金が科せられる。禁止された目的は、鳩の糞によって歴史的建造物が傷むのを防ぐことにある。

ロンドンのトラファルガー広場でも、鳩に餌をやる行為は禁じられている。鳩が群れをなして人々の迷惑になるのを防止するためだ。このような禁止令によって象徴的な名所は保護され、訪れる人に不快な思いをさせることのないきれいな空間に保たれているのだ。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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