過去1年間にグーグルで「ヨーロッパの主要な名所」を検索する件数は600%も急増した。旅行者が「死ぬまでに訪れたい必見の場所」を制覇することに熱意を燃やしているためだ。しかし、それだけ多くの象徴的な場所を探索するつもりならば、順調にかつ敬意を持って観光するために重要な「するべきこと」と「してはならないこと」を知ることが大事である。
英国のオンライン旅行会社トラベル・リパブリックは、休暇で欧州を訪れる観光客が、各国の名所を存分に楽しみながら、その場所や地元の人々、他の訪問者に対する敬意を失わないようにするために、有用な6つのルールとガイドライン(中には旅行者が驚くようなものもある)を紹介している。
「主な一般的なルールとしては、敷地内における飲食禁止や禁煙、そしてゴミを捨てずにきれいな環境を維持することが挙げられます」と同社のグランドプロダクト&パートナーシップ責任者のジェンマ・ブラウンは言う。
「他の人に対する配慮も重要です。通路を塞いだり、立ち入り禁止区域で写真を撮ったり、特に祈念堂のような厳粛な空間で騒いで穏やかな雰囲気をかき乱したりしないこと。訪問前にあらかじめその場所について調べておくと、例えば宗教的な場所では控えめな服装にするなど、特有のルールを確実に把握するために役立つでしょう」
アテネでは「不適切な履物」に900ユーロの罰金が科せられることも
アテネのアクロポリスを訪れる人は、ピンヒールの靴を家において来るべきだ。古代遺跡の石が損傷するのを防ぐため、ハイヒールは厳しく禁じられている。この規則に違反した者には最高900ユーロ(約14万5000円)の罰金が科せられることもある。パルテノン神殿やエピダウロスの劇場など、ギリシャの他の歴史的な場所でも、建造物を保護するために同様の規制が適用されている。