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2025.03.22 09:15

嫁姑問題への「口だけ」夫が過半数 妻が夫に求める役割とは

Getty Images

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どんなにAIが進化しようがクルマが空を飛ぼうが、嫁姑問題は不滅だ。お互いに仲良くしようという気がないのだから、夫も仲介のしようがない。そんな嫁姑問題の実態と、夫の介入に関する調査が実施された。案の定、そこには泥沼の世界が広がっていたが、小さな希望も見える。

現在進行形で渦中にあるみなさんも多かろうと思うが、離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営するClamppy(クランピー)は、全国の既婚女性327人を対象に嫁姑問題に関するアンケート調査を行った。問題の原因は、性格が合わない、話がかみ合わない、育児や教育方針に口を出す、過干渉、過保護、姑が子離れできていないといったところ。

・夫の誕生日に手作りケーキを作ったら「うちの味とは違うわね」と不満そうに言われた。
・夫が家事を手伝うと「男に家事をさせるなんてかわいそう」と嫌味を言われた。
・私の実家の話をすると「あっちは田舎だからね」と見下したような発言をされるのが本当に嫌。
・雑談のつもりで「最近忙しくて大変」と話しても、「私はもっと大変だった」と話を持っていかれる。
・悩みを打ち明けたのに、「大丈夫、大丈夫!」と軽く流されるだけで終わる。
・話している最中に「いや、それよりね」と強引に話題を変えられる。
・外出するたびに「どこに行くの?誰と?何時に帰る?」と細かく聞かれる。
・夫婦で旅行に行くと言ったら、「迷子になるかもしれないからついて行く」と言われた。
・転職先を決めるときも「そこよりこっちの方がいい!」と全部口を出される。

……などなど、姑への不満が出るわ出るわ。なかには姑が善意のつもりで言っているようなものもあるが、すべて悪意に感じてしまうまで関係がこじれているわけだ。

問題解決のために姑と直接話をしたという前向きな嫁は2割強。8割近い人は接触を避けている。無理もない。そこで、お気楽にテレビを視て笑ってる夫に矛先が向く。実際、夫は我が家の嫁姑問題を把握しているのか。あくまで妻の推測だが、「おそらく」を含めて知らないとされる夫は3割弱。残る7割強は知っているとされる。それでも問題が改善されないのはなぜか。

下手に介入すれば油に火を注ぐだけ。どちらかの肩を持てば取り返しのつかない事態を招く。姑の味方をすれば最悪、離婚へと発展しかねない。だから夫は「知らんぷり」を決めるしかない。事実、問題を知って改善のための行動の出る夫は半数に満たず、「口だけ」で何もしてくれない夫が過半数だ。だからと言って夫をせっつけば、今度は夫が家から逃げ出してしまうかもしれない。

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文 = 金井哲夫

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