毎日顔を合わせる上司の清潔感は、快適な職場環境を維持する上で重要な要素のひとつだ。上司の清潔感が欠如していると、コミュニケーションの障壁となり、チームの生産性や雰囲気にも悪影響を及ぼす可能性がある。
「そんな大げさな……」。そう思うかもしれないが、株式会社青組が実施した調査結果を見ると実は大げさでもなんでもなく、上司に清潔感があるかないかで部下たちの気持ちが大きく揺れ動くことがわかった。
◾️調査概要:「上司の清潔感」に関する調査
【調査期間】2024年10月31日(木)~2024年11月1日(金)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,001人
【調査対象】調査回答時に20~50代の男性の上司がいる女性と回答したモニター
【調査元】株式会社青組
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
上司の清潔感が気になった人は約半数
「職場で上司の清潔感が気になったことがありますか?」という質問に対し、『よくある(14.3%)』『たまにある(36.7%)』を合わせると、約半数が「気になった経験がある」と回答した。この数字だけでも世の中の上司にとって動揺する結果ではないだろうか。
では、具体的にどのような点が気になったのか。清潔感が気になったことがあると回答した人に、その内容を尋ねたところ、『服装や身だしなみ(46.8%)』『体臭(46.6%)』『髪やひげの手入れ(37.4%)』が主な要因として挙げられた。見た目の問題だけでなく、体臭に関する懸念も大きいことが明らかになった。

また「上司の清潔感について、同僚と話したことはありますか?」という質問には、約7割が『ない』と回答。清潔感の問題を感じていても、職場では話題にしづらいデリケートなテーマであることがうかがえる。
一方で、上司の清潔感が欠けていると、『避けたい気持ちになる(55.4%)』『嫌悪感を抱く(45.8%)』『ストレスを感じる(37.2%)』といったネガティブな感情が生じやすいことが判明した。

清潔感のある上司は「信頼され、親しみやすい」
反対に、清潔感のある上司に対する印象を尋ねたところ『好印象を持つ(62.2%)』『信頼できる(40.1%)』『親しみやすい(37.8%)』という回答が多数を占め、清潔感は職場での評価を左右する重要な要素であることが示された。
また、「上司の清潔感が、部下からの評価にどの程度影響すると思いますか?」という質問では、約9割が『大きな影響がある(30.5%)』『ある程度影響がある(56.5%)』と回答。清潔感は単なる身だしなみの問題ではなく、職場での信頼関係構築に不可欠な要素であることがわかった。

上司の体臭が気になっても、8割は「何も対応できない」
上司の清潔感で特に懸念される「体臭」についても調査が行われた。「上司の体臭が気になった際、何か対応しましたか?」という質問に対して『(対応)した』人は約2割と少数。『(対応)しなかった(80.2%)』と、気になっても何もできなかった人が大多数を占めている。
対応をした人の中で、具体的な方法としては、『自分自身が香水や消臭スプレーを使用した(29.8%)』という、目には目を作戦で無言の対抗をする人もいれば、『同僚に相談した(25.5%)』『直接伝えた(21.3%)』と何らかの方法で本人に伝わるよう努めた人もいた。しかしデリケートな問題であるため、直接的なアプローチよりも、自分自身でできる範囲の対策を取る人が多いことは明らかだ。
