教育

2025.03.18 13:00

レコード会社が提供する「洋楽で英語を学ぶ教材」 ユニバーサル ミュージックの狙い

ユニバーサル ミュージックの英語教材「UM English Lab.(ユーエム・イングリッシュ・ラボ)」が3月14日に提供を開始

同社が実施した別の調査によると、洋楽が好きな日本人の多くは10代前半に好きな洋楽の楽曲やアーティストと出会う体験を経ているのだという。反対にその時期を逃してしまうと、以降は洋楽に興味を持つ機会が少なくなる。佐藤氏は「10代前半の頃に洋楽に触れてもらうためには、学校教育の中で洋楽を味わいながら聴く習慣を身に着けてもらうことが大事」と語る。また、日本の学校教育では受験やテストで高得点をとるための勉強が優先されるため、教師が時間をかけて独自に創意工夫を凝らした英語の授業をつくることが難しい。佐藤氏は「日々多忙を極める教師にも、効率よく働きながら生徒に良質な授業を提供するためのツールとしてユーエム・イングリッシュ・ラボを活用してもらいたい」と呼びかける。

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大人の洋楽ファンにこそ受け入れられるはず

ユーエム・イングリッシュ・ラボは生まれたてのサービスだ。まずは学校向けに基盤を整えていく。最初は月間5曲前後の教材を追加しながらアーカイブの拡充を図るが、佐藤氏は「教師の方々に使いやすいサービスになるよう、教材を追加するペースも反響を見ながら決めたい」と話している。また教材に関連する洋楽の最新情報、アーティストによるコメントなどの読み物も今後さらに増やす。

50代の筆者はまさしく小学生の頃に洋楽の洗礼を受けた。4年生の時におこづかいで最初に買ったリマールの『ネバーエンディング・ストーリー』のレコードは和訳された歌詞の意味をなぞりながら、カタカナに変換した英語を口ずさんでいた。先に佐藤氏が触れたとおり、洋楽を楽しむ習慣を私自身はこの頃に形成したと思う。

今回ユーエム・イングリッシュ・ラボのサービスを知り、筆者も「学生の頃にこういう教材があったら、もっと熱を入れて英語を勉強したのに」とも思った。でもきっと今から学んでも得るものは少なくないはずだ。佐藤氏に「洋楽ファンの大人のためのラボを開設してほしい」と要望を伝えた。佐藤氏は、現在のユーエム・イングリッシュ・ラボは楽曲を学校における英語教育という非営利目的のために使うことから、ある程度著作権処理がスムーズにできるのだと説明する。大人が対価を支払って英語を学ぶスクールや習いごとの目的に、サービスを最適化するための時間はもう少しかかりそうだ。ユーエム・イングリッシュ・ラボで、ガンズ&ローゼスの楽曲を歌いながら英語を楽しく学べる日が来ることを、筆者も楽しみにしている。

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連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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