3. 退職理由について、上司と調整しておく
大規模なレイオフであれば、転職する際の流れは比較的単純だ。しかし、人員削減の対象がごく少数である場合や、人員削減が報じられるほど有名な企業でない場合は、(将来の採用面接で)退職理由を説明しなければならなくなる。それを上司とすり合わせておこう。
会社側はあなたの退職理由について、業績悪化ではなく戦略変更のためだと言いたいかもしれないし、その逆の場合もある。今の上司が将来、あなたの採用を検討する会社から推薦状を求められた場合に備えて、自分の言い分と上司の言い分を合致させておこう。
今すぐ解雇されそうなわけではないものの、退職を検討しているなら、転職についての考えをまとめておこう。そうすれば、辞める理由がはっきりするし、面接や人脈づくりの場に向けて、説得力のある話を用意することもできる。あなたは将来について胸を躍らせているのだろうか。それとも、変化を求めているだけなのか。積極的に動くタイプなのか。それとも、不満を抱えた従業員にすぎないのだろうか。
4. 競争が激化する前に先手を打つ
大規模なレイオフが行われれば、求人市場は求職者であふれかえる。会社側は自分たちが主導権を握っていることを知り、採用時にますます選り好みするようになるはずだ。そうなれば、職探しは予想以上に長引くかもしれない。したがって、競争が激化する前に動き始めよう。
会社側が、まだレイオフを始めておらず、自分の方も積極的に職探しするつもりがないとしても、履歴書とLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールを最新のものにしたり、人脈づくりを(こっそりと)再開したり、企業や職務について情報を集めて自分の求めていることをもっと明確にしたり、といったことは始められる。
最初のオファーがベストな場合もある
勤務先がレイオフを開始した場合、今回だけで終わるとは限らない。今の会社に残りたいと思っていても、レイオフはより深刻な経営難や、別のさらなる困難の予兆だという可能性がある。さらに、最初に提示された早期退職パッケージが、退職金や再就職支援、柔軟な退職日の設定、転職の段取りという観点で、最も気前がいいということもあり得る。
今の会社に残ると決めても、さらに望ましくない状況が訪れる可能性を念頭に置き、アンテナを張り巡らせておこう。