英国民の多くが自身の収入を「平均的」と評価
私たちは平均を上回る収入を得ていても、それに気づかないことがある。なぜなら、私たちは他人と比べて自分がどれだけうまくやっているかを過小評価する傾向があり、自らが属する社会集団の中で、他の人たちは常に自分より「多少うまく」やっていて、自分は他人より「多少悪く」やっていると信じているからだ。
英市場調査会社レッドフィールド&ウィルトン・ストラテジーズが22年に行った調査によると、年収8万~10万ポンド(約1538万~1923万円)の人は、自分は国民の中で平均的な収入を得ていると考えていたことが示された。ちなみに、現代社会では所得が階級を示す主な指標であると考えている英国人が多いが、10万ポンド以上を稼ぐ高所得者の4分の1は依然として自身が最下位層の労働者階級に属すると認識していた。
ガーディアンは、弁護士や銀行員、医師など高収入の職業に就いている人たちは自分より収入の多い人たちと交流することで、自らの収入を「ごく平均的な」程度だと考えがちだと指摘している。これは持てる者と持たざる者を比較するというより、持てる者のヨットと持たざる者のヨットを比較するようなものだ。
だが、これは収入が平均以下の人々にも当てはまる。同じ調査では、年収が2万1ポンド(約385万円)未満の回答者の61%が、自身の収入は「普通」だと考えていたことが明らかになった。こうした傾向について専門家は、私たちが普段、自分と同じような人たちの社会集団に属しているからだと説明した。
英国で自分がいかに「裕福」なのかを測定してみよう
自分が英国社会でどの位置にいるのかを測定するのに役立つツールを2つ紹介しよう。ONSは、所得、貯蓄、資産、支出の4つの指標に基づき、自分の家計を他の世帯と比較できる計算機を公開している。
一方、テレグラフには「あなたはお金持ち?」というツールがあり、清掃員や農家、獣医のほか、ロンドン市長や英首相といった職業と自身の世帯収入を比較することができる。郵便番号を入力すると、自分の収入が近隣住民と比較してどの程度なのかを知ることもできる。


