宇宙

2025.03.17 18:00

6光年先に4つの低質量の「岩石惑星」を発見、太陽に最も近い単一星を公転

太陽系から約6光年の距離にあるバーナード星を公転する4つの惑星のうちの1つから眺めた恒星系の様子を描いた想像図(International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/R. Proctor/J. Pollard)

バーナード星:「巨大な白鯨」

主に太陽系に非常に近いという理由から、周回軌道上にある惑星が見つかることを期待して、天文学者は1916年のバーナード星の発見以来ずっと同星の観測を続けてきた。バーナード星を公転する惑星の発見をめぐる誤報が続いたことにより、系外惑星探索研究者の「巨大な白鯨」と呼ばれるようになった。

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バーナード星を公転する惑星の過去の発見例は裏づけが困難と判明したが、今回はこれまでとは異なり、VLTのESPRESSOとMAROON-Xというそれぞれ別の分光器を用いた2つの研究チームによって個別に裏づけを得ることに成功した。バサントは「2つのチームは、異なる日の夜の異なる時間帯に観測を実施した」として「一方のチームはチリで、こちらはハワイでだ。互いに連携することもまったくなかった。これにより、データに現れているこの結果は幻ではないという大きな確信を得ることができた」と述べている。

太陽(中央下)に近い距離にある恒星系を描いた説明図。バーナード星(Barnard’s Star、距離約6光年)は2番目に近い恒星系であり、単一の恒星としては最も近い。太陽に最も近い恒星系は距離約4.1光年のケンタウルス座アルファ三重星系(IEEC/SCIENCE-WAVE, GUILLEM RAMISA)
太陽(中央下)に近い距離にある恒星系を描いた説明図。バーナード星(Barnard’s Star、距離約6光年)は2番目に近い恒星系であり、単一の恒星としては最も近い。太陽に最も近い恒星系は距離約4.1光年のケンタウルス座アルファ三重星系(IEEC/SCIENCE-WAVE, GUILLEM RAMISA)

バーナード星が特別である理由

恒星は移動しない。あるいは少なくともそのように見える。人間の寿命程度の時間では、恒星の見かけの動きは1秒角(夜空における角度と距離の測定単位)の何分の1ほどにすぎないからだ。だが、近くにある恒星は、数分角移動するように見える場合もある。

へびつかい座の方向にある赤色矮星のバーナード星は、太陽系からわずか6光年の距離にあるため、見かけの動きが年間10.3秒角にもなる。これは180年で満月の見かけの直径(約30分角)ほど移動することに相当する。バーナード星よりも太陽系に近い恒星系は、約4.1光年の距離にあるケンタウルス座アルファ三重星系だけであり、単一星としてはバーナード星が太陽系に最も近い。2016年、ケンタウルス座アルファ星系の三重星の1つであるプロキシマ・ケンタウリを公転する惑星が発見された。

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バーナード星は、低質量で低温の赤色矮星だ。赤色矮星は、天の川銀河(銀河系)に属する恒星全体の約70%を占めており、非常に暗いため、肉眼では見えない。

これまでに見つかっている岩石惑星の大半は地球よりはるかに大きいため、赤色矮星を周回するより小型の岩石惑星の発見は画期的な瞬間になると、研究チームは期待している。

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forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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