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欧州

2025.03.17 09:00

ウクライナ、モスクワ郊外の「隠れドローン工場」を攻撃 大爆発発生

ウクライナのアエロプラクト社が手がけるA-22超軽量機。2011年6月、ウクライナ西部ジトーミル(dragunov / Shutterstock.com)

ウクライナ軍のよくできたドローンをジャミング(電波妨害)するのに苦慮しているロシア軍は、技術面で上回ることはできなくとも、少なくとも自爆ドローンの数では対抗しようとしている。

ドローン戦の行方

ロシア・ウクライナ戦争で有線式の光ファイバー通信ドローンを最初に使用したのも、ロシア軍の精鋭ドローンチームだった。通常のドローンの場合のように、無線データリンク経由の制御信号の送信や映像信号の受信はウクライナ側による電子戦に弱いが、数kmの光ファイバーケーブルを通じて信号のやり取りをするこのタイプのドローンはジャミングを受けない。

ロシアはFPV(一人称視点)ドローンの生産を増強し、ウクライナの生産数に追いつこうとしている。爆弾を搭載するFPVドローンは、さまざまな形や大きさのドローンが投入されているこの戦争でも最も数の多いドローンだ。ウクライナ国防省は2025年、FPVドローン450万機の調達を計画しており、ロシアも今年、最大400万機の取得をめざしているとされる。差は縮まりつつある。

ドローンの工場をドローンで爆破するという皮肉な攻撃によって、HURはロシアのドローン生産を圧迫し、前線上空にひしめく小型ドローンなどでのウクライナ側の優勢を確保していこうとしている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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