AI

2025.03.18 14:15

MIT石井教授が業界リーダーたちに問うた、AI産業に挑む覚悟

参加者たちの声──「AIの進化は、人間の本質を問い直す」

イベントに参加したXinobiAI(シノビエーアイ)共同代表CEOの馬渕邦美氏は、「石井先生の話は非常に示唆に富んでおり、まだ消化しきれていない部分もある」としながらも、「AIとフィジカルの融合が進む中で、一番大事なのは『触れる』ことではなく、『存在を感じ、確信できる』ことだ」と語った。

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また、ソフトバンク IT統括 iPaaS事業開発本部本部長の平岡拓氏は、「生成AIで仕事を効率化することで、余白が生まれ、より豊かになれる未来の実現を考えている」と述べ、それに対し石井教授は「本当の豊さとは?そこにどんな哲学があるか。『豊さ』を再定義してみてほしい」と問いかけた。

ディアワンダー代表取締役CEO & CWOの前刀禎明氏は、「AIはツールであり、それ自体がアイデアを生むものではない」とし、クリエイティブな発想の重要性を強調。「Appleでスティーブ・ジョブズと仕事をしていた時も、本質的な欲求に向き合うことが重要だった。AIを活用するなら、哲学や美学を議論することが欠かせない」とトークセッションを振り返った。

AIの未来は「人間の根源的な想い」に立ち返ることから

イベントの最後には、AIの進化がもたらす未来と、それを担う企業や研究者の責任について、再び議論が交わされた。テクノロジーの進化は止まらないが、それをどう活用するかは人間次第だ。

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「AIは、単なる効率化や便利さのためではなく、人間の根源的な思いや記憶に寄り添う存在になり得る。その可能性を模索し続ける、と同時に容易に武器化され得る技術のダークサイドについて考え続けることが、私たちに求められている」と、石井教授は締めくくった。

本イベントを通じて、参加者たちは人間の本質に立ち返りながらAIと向き合う覚悟を問われた。そして、来場者同士も活発な交流が見られ、明日からのビジネスに活かせるヒントやエッセンスが散りばめられた、まさに未来を形作る会話が交わされた夜となった。

text and edit by Arisa Tachibana / photograph by Aoi Haruna

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