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健康

2025.03.16 11:00

「タスクに圧倒されない」習慣、書き出すこと思考の棚卸しをするブレインダンプ

Nor Sham Soyod / Shutterstock

Nor Sham Soyod / Shutterstock

夜中にふと気がつくと、未完のタスクや忘れていた用事、解決していない心配事が頭を駆けめぐり、目が冴えてしまう──そんな経験をしたことはないだろうか。

あるいは、仕事上の大きなプロジェクトに取りかかろうとして机の前に座ったものの、頭のなかのToDoリストに列挙された「やるべき事柄」の数に圧倒され、身がすくむ思いがした、という人もいるだろう。

こうした体験をしているのは、あなただけではない。つい考え過ぎてしまったり、やるべきことの多さに身がすくんだりするのは、よくある悩みだ。しかし、この問題の解決に役立つ、シンプルだが効果的なテクニックがある。それが「ブレインダンプ」だ。

「ブレイダンプ」とは、頭に浮かぶことをそのまま紙やデジタルツールに書き出し、思考の棚卸しをすることだ。こうすることで頭の中の混乱を鎮め、集中力や明晰さを取り戻せる。仕事のストレスだらけの1日を乗り切りたい、あるいは、良いアイデアが浮かばず、壁にぶつかっている、という問題を抱えているのなら、このメソッドが思考を根本から変えるゲームチェンジャーになるはずだ。

ブレインダンプとは何か

「ブレインダンプ」とは、頭に浮かぶ考えや心配事、タスク、アイデアを、紙やデジタルツールに書き出すプロセスを指す。そのときいちいち整理したり、取捨選択したりしないことが肝心だ。その目的は、頭から雑念を払うことにある。

雑然とした考えをいったん表に出すことで、頭脳の処理能力を解放し、優先事項をより明確に把握できるようになる。

「ブレインダンプ」の習慣は、大変なときにこそ価値を発揮する。自分の考えを書き出すことで内省が促されるとともに、ひと息つく安堵感を得られるからだ。「ブレインダンプ」を行えば、扁桃体(恐怖や攻撃に関する感情を司る脳の部位)に支配され、ストレスや不安が高まっていた脳を、より内省的で落ち着いた状態へと変えられる。ストレスが和らぎ、頭脳が明晰になる効果が期待できるのだ。

ブレインダンプ 4つのメリット

1. ストレスの軽減:未完のタスクや、解消されない考え事で頭のなかがいっぱいになっていると、ストレスが不安を生み、さらに不安がストレスを生む悪循環が生じかねない。こんなときに「ブレインダンプ」を実行すれば、こうした考え事から解き放たれ、心の安定と落ち着きが得られる。

2. 考えすぎの解消:考えすぎは、頭のなかであまりに多くのことを一度にこなそうとする、無謀な試みから生じることが多い。頭のなかにあるすべての事柄を書き出し、思考を外部化すれば、この悪循環から抜け出すことができ、重苦しい気持ちが軽減される。

3. 生産性の向上:雑然とした頭のなかを整理すれば、実行可能なタスクに集中しやすくなる。「ブレインダンプ」は、抱えこんだToDoリストの整理や、複数ある目標に優先順位をつける基礎となるはずだ。

4. 問題解決の促進:考えを書きとめると、思考のパターンや今まで気づかなかった洞察が明らかになることがある。こうした明確化は、創造性豊かな問題解決やより良い意思決定につながる可能性がある。

ブレインダンプを実行すべきタイミング

「ブレインダンプ」を実行に移す最高のタイミングは、複雑なプロジェクトを始めようとしているときだ。仕事で巨大なプロジェクトを始めるときに、何十件ものメールやスケジュール表を前にして、思わず怖気づいてしまいそうになった人は少なくないだろう。「ブレインダンプ」は、これらのタスクすべてを一カ所に集めることで、膨大なタスクに圧倒される感覚を和らげ、明確な出発点を教えてくれる。

また、夜寝る前のルーティンのひとつとして「ブレインダンプ」を実行し、昼間に感じていた心配事に悩まされないようにする人も多い。就寝直前にやるべきタスクや、頭に浮かんだ思いを書きとめておくと、睡眠の質が向上し、朝にはすっきりした気分で目覚められるだろう。

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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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