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アート

2025.03.15 12:00

ポール・スミス財団創設の「国際アート賞」、日本出身・東京拠点の2人を選出

Paul Smith(David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

Paul Smith(David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

ポール・スミス財団と画材ブランドのウィンザー&ニュートンが創設した「国際アート賞」が、第2期の応募を受け付け中だ。

2024年に初回の受賞者が発表されたこの賞は、「キャリアの浅いアーティストには、仲間同士のサポートと国際的なネットワーク構築のチャンスが必要」との考えに基づき、同財団の初代ディレクター、マーサ・モスが中心となって立ち上げたもの。

2025年1月には、第1回の受賞者、香港、ロンドン、ロサンゼルス、パリ、ニューヨーク、そして東京で活動するアーティストたちの活動を追ったショートフィルム、「With Artists」がロンドンのセルフリッジズ・シネマでプレミア上映された。

イギリスを代表するファッションデザイナーであり、芸術愛好家でもあるスミスがナレーションを担当したそのフィルムは、6人それぞれが拠点とする都市にあるポール・スミスの店舗に展示される作品の制作を進める過程が収められている。

第1回の応募者たちの審査を担当したのは、次の6人だった。

・アイナ・バーガヴァ(香港、『タトラー・アジア』誌アート&カルチャー担当エディター)

・セサル・ガルシア-アルバレス(ロサンゼルス、アートスペース「ミステイク・ルーム」エグゼクティブ・ディレクター) 

・エコウ・エシュン(ロンドン、キュレーター、ライタ―、「フォース・プリンス・コミッション・グループ」委員長)

・ファビアン・ヴァレリアン(パリ、シャンパーニュメゾン「ルイナール」国際アート&カルチャーディレクター)

・ジーン・グリーンバーグ・ローハティン(ニューヨーク、キュレーター・ギャラリスト、「サロン94」「サロン94デザイン」創設者)

・服部今日子(東京、Pace ギャラリー 副社⻑)

モスはこの賞について、次のように説明している。

「財団が焦点を当てるのは、商業的な活動と、実践的なスキル(税金や予算、法的な問題、マーケティングなど)を伝授することです」

「この賞が目的とするのは、ネットワークの構築、展覧会の管理、そして制作など、プロのアーティストとして活動していくために必要なスキルを伸ばし、国内外でオーディエンスを増やし、国内の関係者と連携しつつ、自由な創作活動を行っていくための機会を提供することです」

初回の受賞者には、財団からの経済的支援と、ウィンザー&ニュートンから1000ポンド(約19万円)相当の画材が提供された。

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編集=木内涼子

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