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食&酒

2025.03.16 14:15

創業400年のアンリ・ジロー社に学ぶグローバル戦略と富裕層戦略

(左から)トーマス・ドミンゲス氏(TakaHisaヘッドソムリエ)、セバスチャン・ル・ゴルヴェ氏、行方崇氏(TakaHisa寿司シェフ)、ベン・クウィダー氏 (シャンパーニュスペシャリスト/インポーター)、ステファン・バールラン氏、上田寿夫氏(TakaHisa和牛シェフ)
(左から)トーマス・ドミンゲス氏(TakaHisaヘッドソムリエ)、セバスチャン・ル・ゴルヴェ氏、行方崇氏(TakaHisa寿司シェフ)、ベン・クウィダー氏 (シャンパーニュスペシャリスト/インポーター)、ステファン・バールラン氏、上田寿夫氏(TakaHisa和牛シェフ)

同店がシェフ・ド・カーヴのセバスチャン・ル・ゴルヴェ氏と以前より交流があったのも助けとなり、ドバイで初開催となるメーカーズ・ディナーが実現。食事とアンリ・ジローシャンパーニュとのペアリングでAED 4000(約17万円)、10席×2回転のエクスクルーシヴなシートは、サッカー選手やデベロッパーのCEO、ミシュランレストランのオーナーなど様々な国籍と職種のゲストで瞬時に埋められた。

ディナーではアンリ・ジローのプレミアムラインが5種提供され、参加ゲストは「特別な和食」と「特別なシャンパーニュ」とのペアリングを堪能。TakaHisaジェネラルマネージャーの上田美薫氏は「互いを引き立てるコンビネーションを意識し、鮨も和牛も風味やソースにこだわりました。アンリ・ジローは食中に合わせるシャンパーニュとして非常に優秀で、相乗効果が最大限に引き出されたハーモニーが実現できたと思います」と振り返る。

特に評価が高かったのは、「アルゴンヌ 2015」と、TakaHisaのシグネチャー料理である「鮑と肝ソース」のペアリングで、鮑の旨味とアルゴンヌのリッチなフレーヴァーは、組み合わせによりスモーキーさと美しいコントラストを生み出した。そのペアリングは、ゲストのみならずゴルヴェ氏も大絶賛したという。

最も評価の高かった「アルゴンヌ 2015」と「鮑と肝ソース」のペアリング
最も評価の高かった「アルゴンヌ 2015」と「鮑と肝ソース」のペアリング

シャンパーニュはもともと日本へのシェアが多く、日本料理との親和性も高い。このメーカーズ・ディナーは、そこにドバイという要素が掛け合わされ、アンリ・ジローの魅力を世界の富裕層と美食家に強力に発信する機会となった。

かつて「幻のシャンパーニュ」として語られてきたメゾンは、ターゲットを確かに、いま着実にグローバルに舵を切っている。

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