このプラットフォームは現在も稼働しており、24万人以上のタスカーを抱えている。しかし、Remotasksは賃金の低さや厳しい時間の制約などで批判を浴び、特に発展途上国の契約ワーカーを搾取しているという告発が相次いでいた。そして、Scale AIは、2023年になって生成AI関連のタスクに特化したプラットフォームのOutlierを立ち上げた。
Outlierを相手取る集団訴訟
しかし、Remotasksに向けられていたものと同様な批判が、今もなおScale AIに向けられている。1月には、Outlierの契約ワーカーらが集団訴訟を起こし、同社が彼らを「深刻な心理的苦痛」にさらしたと訴えた。Scale AIは、AIモデルの安全性を高めるために彼らに過激なコンテンツを閲覧させたにもかかわらず、適切なメンタルヘルスの支援を提供しなかったと彼らは主張している。
Outlierのジュは、訴訟に関するコメントを控えたが、「私が契約ワーカーをサポートする中で感じているのは、大多数の人々がこの仕事に満足していることです」と述べた。
「当社は、急成長期にある他のテクノロジー企業と同様に、あらゆる面で完璧に洗練されているわけではありません。私たちはこの1年間で驚異的な成長を遂げました。そして、インフラの信頼性を向上させるための投資を続ける一方で、まだ改善が必要な部分を抱えています」と彼女は続けた。
オニールは、掲示板のレディットでOutlierに対する不満の書き込みを目にしたことがあるが、あまり気にしなかったという。「そのような不満を言う人は、自分の価値を過大評価しているのかもしれないと思う」と彼は語った。
彼は、Outlierの仕事がもたらす収入と自由に働ける点に満足しており、そのおかげで家族と共にフロリダ州のビーチに出かけて休暇を楽しむことができたと話した。ハートも、このプラットフォームからの収入で、娘をNASAが運営する体験学習プログラムの「スペースキャンプ」で学ばせることができたと語った。
オニールとハートは、他の契約ワーカーたちが訴訟で提起したような問題を認識していないと述べている。(2人のインタビューはScale AI がアレンジしたもので、同社の広報担当者が同席した)。彼らはフォーブスに対し、Outlierの業務で過度なプレッシャーを感じておらず、これまで扱ってきたコンテンツが極端に過激だったり、対処が難しいと感じたことはないと話した。
「自分が対処できないと感じるようなことは起こっていない。もちろん、ここでの仕事は、水道業界の仕事とは全く別の世界のものではあるけれど」とオニールは語った。


