ヘルスケア

2025.03.07 12:30

若い女性の間で子宮頸がんのリスクが激減、HPVワクチンの効果か 英米で報告

Shutterstock.com

HPVには100種類以上の型があるが、その多くは感染しても症状がなく、最終的には自然に治癒する。このため、HPVに感染していても気づかないことが多い。だが、HPVの種類によっては、女性にも男性にも性器のいぼから特定のがんまで、健康問題を引き起こすことがある。子宮頸がんのほぼすべての症例(99%)は、これらの「高リスク」HPV株のいずれかに感染することによって引き起こされると考えられている。しかし、子宮頸部細胞にHPV感染による変化が現れた女性でも、大多数は子宮頸がんの発症に至ることはない。

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HPVワクチンとは?

米製薬大手メルクが「ガーダシル」の商標名で販売しているHPVワクチンは、体の免疫系を訓練し、HPVウイルスの複数の高リスク株を認識し、効果的に攻撃できるようにする働きがある。臨床研究によれば、同ワクチンは安全性と効果が実証されており、副作用があったとしても、ほとんどの人が軽度だという。

米国では、11~12歳の子ども全員にHPVワクチンの接種が推奨されている。26歳以下で1回以上接種を受けなかった人には追加接種が推奨されている。

HPVワクチンは有効なのか?

HPVワクチンは2000年代半ばに承認されて以降、実社会で効果が検証されてきた。英国のように、年齢別の子宮頸部検診制度を実施している国では、前がん病変と子宮頸がんの症例が大幅に減少している。

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英国では2023年、同ウイルスのワクチン接種を受けた可能性のある若い女性の間で、高リスクHPV感染が「劇的に減少」したことが示された。先行研究では、ワクチン接種により同国では2019年までに子宮頸がんの発症が約500件予防されたと推定され、1995年以降に生まれた女性の間では子宮頸がんは「ほぼ撲滅された」と結論付けられた。

世界保健機関(WHO)は来世紀までに子宮頸がんを地球上から根絶することを目指しており、その目標を達成するにはHPVワクチンが重要な柱となる。子宮頸がんを2040年までに根絶する目標を掲げている英国を含め、すでにワクチン接種と子宮頸部検診を大規模に実施している国の中には、WHOの目標より早期に子宮頸がんを撲滅できると考えている国もある。

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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