米国は他国との情報共有、とりわけ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダとのいわゆる「ファイブ・アイズ」の枠組みから恩恵を得ている。
しかし、ファイブ・アイズはトランプのもとで崩壊する可能性がある。トランプがカナダに対する貿易戦争をエスカレートさせ、カナダを米国の「51番目の州」にすることに尋常でない執念を燃やすなか、ピーター・ナバロ大統領顧問はカナダをファイブ・アイズから追放することを求めている。米国がもしそうすれば、5カ国すべてを害することになるだろう。
トランプが米国とウクライナの間で長く続けられてきた情報共有を「武器化」したことは、ファイブ・アイズの崩壊を促すおそれがある(編集注:米NBCニュースは6日、ファイブ・アイズのメンバー国などがトランプ政権の対ロシア融和姿勢を受けて米国との情報共有の縮小を検討していると報じている)。