トランプは、このゴールドカードの保持者は、「米国外での所得に税金を支払う必要がない」と述べたが、議会の承認を得ずにこのような優遇措置を提供できるかどうかは不透明だ。
そのため、4人のビリオネアが米国の税制を懸念事項として挙げていた。「もしも、全世界での所得に対する課税が適用されないのであれば、1000万ドルを払ってもいい」と中東のあるビリオネアは語った。このビリオネアは米国との商業的もしくは個人的なつながりを特に持っていないが、それでもゴールドカードを魅力的な機会と考えている。
また、他のビリオネアたちは、仮に米国に移住するとしても高額な費用をかけずに市民権を取得する別の方法があると考えている。結婚やハイスキルの労働者向けの特別なビザがそこに含まれる。「仮に米国がこの方法以外で市民権を得る道をすべて閉ざしたとしたら、ゴールドカードの制度が意味を持つかもしれない」とロシアのビリオネアは語った。
一方で、5人のビリオネアがゴールドカードに関心があると回答した。そのうちの1人が中東で、2人はヨーロッパ、2人はアフリカの富豪だった。
「トランプ大統領の話は、大胆で有望なアイデアのように思える」とドバイに住むタンザニア人ビリオネア、モハメド・デウジは語る。「このプログラムは、慎重に運営され、適切な法的枠組みと組み合わされれば、イノベーションや資本形成、国境を越えたコラボレーションといったドバイにあるような環境を米国にもたらすことになるかもしれない」と彼は語った。