「絶景」で人気の欧州の世界遺産3選
世界遺産を旅行先に選ぶ際は、息をのむような景観の美しさを切り取った魅力的な写真がきっかけとなる場合が多い。では、「最も視覚的に印象深い」世界遺産の称号を手にしたのは、どこなのだろうか。
エメラルド・クルーズは、世界遺産を訪れた人の口コミを「美しい」「見事」といった言葉に注目して分析し、好感度を調べた。その結果、「知る人ぞ知る」世界遺産1位に輝いた「アルプス山系の先史時代杭上住居跡群」は、息をのむ絶景の美しさに言及した口コミが117件と抜きんでていた。
一方、3位には「知る人ぞ知る」世界遺産ランキングでは上位に選ばれなかったイタリアのチンクエ・テッレが入った。森に覆われた切り立つ崖の海岸線に沿って、何世紀もの長い歴史を誇る村々が連なる同地の景観は、否定の余地なく絵にかいたように美しい。訪問者の口コミでは、絶景に言及したものが100件近くあった。チンクエ・テッレの魅力を特に引き出しているのは、カラフルな家々が密集した漁港を小さな漁船たちが行き交う様子だ。

旅行者に人気の欧州の自然名所
グーグル検索のデータからは、旅行者の関心度が最も高い自然の名所がどこかも明らかになった。1位に輝いたのは、月間平均検索数が7万件を超えた英スコットランドのネス湖だ。湖底に怪獣ネッシーが棲んでいるという言い伝えで知られる英国最大の淡水湖は、自然愛好家にとってはぜひとも訪れたい場所である。
月間検索数4万500回を数えた北アイルランドのジャイアンツ・コーズウェーは、巨人フィン・マックールの伝説とともに300年以上にわたり旅行者をとりこにしてきた。世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」は今も大人気の観光地だ。

検索数でジャイアンツ・コーズウェーと並んだのがスロベニアのブレッド湖で、氷河湖と雪を頂いた山々が織りなす景観と豊かな民間伝承が旅行者を魅了している。