ビットコインの上昇は帳消しに
準備金に関するトランプの発表を受けて、そこに指定された5つの暗号資産は急騰し、発表前に約8万5000ドルだったビットコインの価格は2日のピーク時に9万5000ドルを超えていた。しかし、3日にビットコインは再び急落し、現状で8万4000ドル台での取引となっている。
バーンスタインのアナリスト、ゴータム・チュガーニらは3日のメモで、連邦準備制度(FRB)や財務省の資金でビットコイン以外の暗号資産を購入するのは「説得が難しい」とし、「ビットコイン以外のトークンを保有することの合理性も不明瞭だ」と指摘した。しかし、それでも彼らは、「今後も暗号資産を無視するのは難しい」とし、ビットコインの目標価格を20万ドルに据え置いた。
ソーシャルメディア上では、2021年にサックスが投稿したXのポストが再び注目を集めている。「政府が資本配分を行うことの問題点は、その資金がロビー活動が得意だが、イノベーションを起こす力を持たない集団に流れることだ」と彼は、その投稿で述べていた。
シンガポールを拠点とするQCPキャピタルは、トランプによる準備金の発表のタイミングについて、「政治的な計算があったことは明白だ」と述べて、「トランプは支持率が下がり始める前に、勝利を必要としていた」と指摘した。


