4. 最高リモート責任者
リモートワークが標準的なものになるなかで、最高リモート責任者という幹部職が誕生した。効率的なリモートワーク方針を策定し、企業カルチャーを維持し、分散型チームの生産性を保つことに特化している。
高需要の理由:
・求人数3618件は、導入企業の増加を示唆
・最高年収の職種の1つ:15万1203ドル(約2270万円)
・ハイブリッドおよびリモート主体への勤務形態の転換により、こうした働き方を持続可能にすることに特化したリーダーシップ職が必要に
企業が長期的リモートワークへと舵を切るなか、チームの円滑なコミュニケーションを促し、リモートコラボレーション戦略を策定する最高リモート責任者は、現代の組織に不可欠な存在だ。
必要なスキル:
・リモート勤務戦略と管理能力
・デジタルコラボレーション
・社員エンゲージメントと社内文化構築の技術
・サイバーセキュリティとITインフラへの専門知識
・パフォーマンスと生産性の測定
Remote-how(リモートハウ)のリモートリーダーシップ認定や、Global Workplace Analytics(グローバル・ワークプレイス・アナリティクス)の認定リモートワークプロフェッショナル(CRWP)といった認定資格の取得を通じ、リモートチームの管理とリモートファースト戦略の導入に関する専門性が得られる。プロジェクト管理プロフェッショナル(PMP)やスクラムマスター認定は、専門職従事者にとって、即応的なプロジェクト管理スキルを身につけ、リモートチーム全体に円滑なワークフローを定着させるのに役立つ。
5. 再生可能エネルギーエンジニア
持続可能性が企業戦略の主軸となるなか、再生可能エネルギーエンジニアの役割は、クリーンエネルギー転換に不可欠だ。この職種は、太陽光、風力、その他の再生可能エネルギーソリューションの設計、開発、導入を担う。
高需要の理由:
・月間検索数9070件、このリストで第2位
・好調な求人:3463件
・魅力的な年収:11万1552ドル(約1680万円)
必要なスキル:
・再生可能エネルギーシステムの設計:太陽光、風力、水力、地熱発電に関する専門性は、電力ソリューションの開発に必須
・電気・機械工学
・エネルギー効率と持続可能性
・データ分析とパフォーマンスモニタリング
・規制コンプライアンスと環境影響評価
認定再生可能エネルギープロフェッショナル(CREP)や、エネルギー・環境デザインリーダーシップ(LEED)認定といった認定資格の取得は、エネルギー効率と持続可能性実践に関する専門性を授けてくれる。また、ソーラーPV架設プロフェッショナル認定(NABCEP)や、風力発電技術者認定を得ることで、太陽光発電・風力発電システムの導入のための専門技術が身につく。
ここに紹介した職種は、高需要で将来安泰なキャリアを模索する専門職従事者に安心感をもたらしてくれるだろう。各業界が進化を続けるなか、こうした分野のトレンドを先取りし、スキルアップに努めることで、キャリアにおける大きな優位を得られるはずだ。


