2. デジタルアイデンティティ・マネージャー
デジタルアイデンティティ・マネージャーは、ユーザーデータを保護し、アイデンティティ詐称を防ぎ、規制の複雑化に対応する上で不可欠な職種だ。
高需要の理由:
・求人数3万4329件、全体の2位
・魅力的な年収:13万6657ドル(約2050万円)
・サイバーセキュリティへの懸念とデータプライバシー法(GDPR、CCPAなど)の厳格化により、この職種は極めて重要なものになった
オンライン取引やデジタルのやりとりが増加するなか、企業は、ユーザー情報を確実に保護するため、認証システム、本人確認、セキュリティプロトコルを管理する専門家を必要としている。
必要なスキル:
・サイバーセキュリティおよびリスク管理
・アイデンティティおよびアクセスの管理:認証技術、シングルサインオン(SSO)および多要素認証(MFA)の専門知識
・規制コンプライアンス
・データ分析と脅威検出
・インシデント対応
CISSP(情報セキュリティプロフェッショナル認定資格)やCISA(公認情報システム監査人)といった認定資格の取得を通じて、サイバーセキュリティとリスク管理に必須の知識と専門性が得られる。マイクロソフト認定のセキュリティ・コンプライアンス・アンド・アイデンティティ・ファンダメンタルズや、AWS認定のセキュリティ・スペシャルティといった技術的資格を得ることで、専門職従事者は、クラウドベースのセキュリティソリューションに必要なスキルを身につけることができる。
3. ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)開発者
ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)開発者は、反復的なビジネスプロセスの自動化の鍵を握る職種だ。企業は、生産性と効率のアップのため、AI駆動の自動化を活用している。
高需要の理由:
・求人数7117件、月間検索数4620件は、関心の増加を示唆
・手堅い年収:10万9814ドル(約1650万円)
・ビジネスオペレーションの合理化と、ヒューマンエラー削減のニーズが需要を後押し
金融、ヘルスケア、サプライチェーン管理といった業界がRPAを急速に導入し、コストカットと正確性の向上を図っていることから、RPA開発者は、将来を確約されたキャリアの1つといえる。
必要なスキル:
・プログラミングとスクリプティング
・RPAツールとプラットフォーム:UiPath、Blue Prism(ブルー・プリズム)、Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)、Microsoft Power Automate(マイクロソフト・パワー・オートメート)は、ボットの設計・導入に役立つ
・AI・機械学習の導入技術
・プロセスマッピングと最適化:ワークフローを分析し、非効率な箇所を特定し、オートメーション戦略を構築する能力
・データ管理とセキュリティ
UiPath認定RPA開発者、ブルー・プリズム開発者認定、オートメーション・エニウェア上級RPAプロフェッショナルといった認定資格を通じ、主要RPAプラットフォームの実践的な経験を得ることができる。認定人工知能実践者(CAIP)資格は、AIとオートメーションを統合したスマートなソリューションの提供に役立つ。


