3. 誰かに相談する
「一人でストレスを抱え込まなくていい。同僚でも上司でも、あるいはセラピストでも、誰かに相談することで状況は大きく変わる」
4. しっかり休憩を取る
「休憩を抜いたり、昼食を取りながら仕事を続けたりしても、生産性は向上しない。それどころか、すぐに疲れ果ててしまうだけ。席を離れ、深呼吸し、体を動かす。そうすれば頭がすっきりし、ストレスが和らいだ状態で仕事に戻ることができる」
5. 仕事以外の時間を優先する
「仕事以外の時間の過ごし方は、仕事と同じくらい重要だ。睡眠や運動、趣味などは贅沢ではなく、気持ちの面で強さを保つために不可欠なものだ」
「乗り切る」ではなく必要なのはサポート
結局のところ、仕事で頑張り抜くことが答えではない。バーンアウトに苦しむ人が犯す最大の過ちの一つは、バーンアウトを無理に乗り切ろうとすることだ。そうすると問題が悪化する可能性がある。そうではなく、サポートを受けることは弱さではなく強さの証だ。レナードはまた、従業員が必要に応じて助けを求められるような職場文化を築くよう雇用主に促している。
筆者は個人的に「ToDoリスト(やるべきことリスト)」よりも、「ToBeリスト(こうありたいリスト)」を持つことを推奨している。取り組んでいるタスクに焦点を当てた「ToDoリスト」では、今この瞬間に注意がいかず、タスクに気が取られてしまう。自分の状態に焦点を当てた「ToBeリスト」を書き出すことで考えのバランスが取れ、キャリアとメンタルヘルスを同時に高めることができる。
穏やかで心地よい音楽を聴いたり、ためになる本を読んだり、窓の外の自然を眺めたりして静かに過ごすといい。また、草花の成長や夕日、鳥の巣作りを観察するなど、定期的にマインドフルネスを実行することで、仕事に再び向き合う前に今この瞬間に意識を向けられるよう心をリセットできる。
心の健康は当たり前のものでもなければ、特別なものでもない。だが、仕事でも私生活でも長期的な成功を収めるためには不可欠だ。仕事で無理をし、限界を超えてまで頑張る人を数多く見てきたレナードによると、そうした人たちは乗り切れると思っているのだという。「同じようになってはいけない」とレナードは忠告する。「自分のウェルビーイングを犠牲にしてまで、やる価値のある仕事などない。自分の健康を大切にすべきだ」。