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2025.03.03 11:30

2025年に訪れたい世界の都市100選 日本各地がランク入り、東京は3位

フランス・パリのシャンゼリゼ通り(Shutterstock.com)

外国からの入国者が多い都市

「訪れたい都市」ランキングとは別に、ユーロモニターは外国からの入国者数の多い都市を紹介している。それによると、タイの首都バンコクが1位で、2024年には前年比30%増となる3200万人の入国者を受け入れた。そのほか、トルコ・イスタンブール、英国ロンドン、中国・香港、サウジアラビア・メッカ、トルコ・アンタルヤ、アラブ首長国連邦ドバイ、中国マカオ、フランス・パリ、マレーシア・クアラルンプールなどが多くの入国者を受け入れていた。これらの都市はいずれも豊かな文化を誇り、事業に適した環境や充実した観光設備によって多くの外国人を引きつけている。

ユーロモニターは、2030年までに外国からの入国者数が最も増加する国は、米国、トルコ、中国になると予想している。

外国からの入国者数の多い都市1位のタイ・バンコク(Shutterstock.com)
外国からの入国者数の多い都市1位のタイ・バンコク(Shutterstock.com)

旅行業界の今後の動向

ユーロモニターは、旅行業界の新たな傾向についても分析している。大きな鍵となるのは、持続可能性と観光需要の高まりに対する取り組みだ。

ユーロモニターのロイヤルティー部門を率いるナディア・ポポワ部長は、消費者は文化的な豊かさと個人の好みに合わせた体験を重視すると指摘する。こうした傾向は、まだ多くの観光客が訪れたことのない行き先や長期滞在などに焦点を当てた体験への需要が高まっていることからも見て取れる。

旅行者向けの短期賃貸物件の増加も、このような状況の中で大きな役割を果たしている。短期賃貸住宅市場は2024年、全世界で前年比8%拡大した。他方で、各国政府は住宅不足に対処するため、過剰な観光客を抑制する厳格な規制を次々と導入していることから、同市場の爆発的な成長は向こう数年間で鈍化するとの予測もある。

観光需要は2024年、世界全体で19%伸びたが、先行きは不透明だ。これについてポポワ部長は、楽観的な回復予測はあるものの、労働力不足や地政学的緊張、経済の低迷といった課題が依然として横たわっているため、都市の成長は限定的なものにとどまるだろうとみている。その上で、今後は隠れた名所や閑散期の旅行、節度ある観光を求める旅行者が増え、これまで脚光を浴びてこなかった都市の人気が高まることが予想されると述べた。

それでは、ユーロモニターによる「2025年に訪れたい世界の都市100選」をすべて紹介しよう。

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翻訳・編集=安藤清香

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