もしこのGoogleアカウントが削除されれば、そこに紐づくGmailのメッセージや写真、ドキュメントなどもすべて消えてしまう。では、同じ目に遭わないためにはどうすればよいのか。
Googleアカウントを削除から守る方法
結論は単純で「使う」ことだ。それだけで十分だ。非アクティブアカウント認定ポリシーは「2年間サインインや利用がなかったアカウント」が対象になる。たとえば使い捨て用として一度だけ作成して、その後まったく使わなかったアカウントなどが該当しやすい。また私のように、特定のプロジェクトが終わったあと放置していたアカウントも同様だ。しかし、そのアカウントに残しておきたいコンテンツがあるなら、削除を回避するために早めにサインインしてアクティビティを記録する必要がある。
グーグルがアカウントのアクティビティと見なす行為はたくさんあるが、アカウントにサインインしたり、アカウントからメールを読んだり送信したり、写真を共有したり、動画を見たり、GoogleドライブやGoogle検索を使用したりすることなどが挙げられる。しかし実際には、そのすべてのアドバイスを最初のオプションに集約できる。要するにアカウントにサインインすればよい。
グーグルが定義する「非アクティブ」とは何か、どのアカウントが対象か
非アクティブアカウントはセキュリティ上大きなリスクをともなうため、どのような場合に「非アクティブ」とみなされるのか、そしてどんなアカウントが削除対象になるのかを正確に理解しておくことが重要だ。自分のアカウントがリスト入りしているのではと心配する人もいるだろう。
まず、今回の非アクティブアカウントポリシーの変更が適用されるのは「個人用アカウント」に限られる。企業や学校など、組織向けのアカウントは対象外だ。
グーグルは「今回の更新により、当社のポリシーは保持とアカウント削除に関する業界標準に合致し、グーグルが未使用の個人情報を長期間保持することを制限する」と説明している。アカウント内のどのデータやコンテンツが削除されるかは「各プロダクトの非アクティブポリシーに基づいて決まる」とのことだ。さらに「少なくとも2年間グーグル全体でアクティビティがない場合、グーグルは当該アカウントとそのデータを削除する権利を留保する」とも明記している。