ジェフ・ベゾスの航空宇宙企業、ブルーオリジンは2月27日、歌手のケイティ・ペリーや、ベゾスの婚約者であるローレン・サンチェス、ジャーナリストのゲイル・キングらが、次回の宇宙旅行に参加すると発表した。この飛行は、数十年ぶりに行われる女性のみの宇宙旅行になるという。
ブルーオリジンは27日、ニューシェパード計画の次回の飛行に参加する6人のクルーを発表した。ここには、元NASAのロケット科学者であるアイーシャ・ボウや、生体宇宙工学研究者のアマンダ・グエン、映画プロデューサーのケリアン・フリンらも含まれている。
これらのメンバーは、今春のミッションで高度100キロメートルにあるカーマン・ライン(大気圏と宇宙の境界とされる場所)をわずかに超える場所に到達し、11分間の飛行を行う予定だとされている。
ブルーオリジンによると、ニューシェパード宇宙船は完全自動操縦であるため、「全員が乗組員であり、パイロットはいない」という。
NASAによると、全員が女性の宇宙飛行が最後に行われたのは1963年6月16日のことで、当時のソビエト連邦のワレンチナ・テレシコワが単独で3日間の宇宙ミッションを行っていた。
ブルーオリジンは、2021年以降に行われた10回の有人飛行で、著名人や有料の乗客を宇宙へ送り出している。その中には、ベゾス自身も含まれており、彼は2021年7月のニューシェパードの初飛行で宇宙に向かっていた。また、2021年10月のミッションでは、SFドラマ『スタートレック』でカーク船長役を演じた俳優のウィリアム・シャトナーが、当時90歳で史上最高齢の宇宙飛行者となっていた。