保険

2025.03.04 14:15

更年期障害に備える民間保険 保障やヘルスケアサービスの優待提供も

karatama_photo / Shutterstock.com

女性は婦人科、男性は泌尿器科

更年期を疑っていても、医療機関を受診すべきかどうかは迷うものだ。医者にかかるべきか判断に迷う場合は、ひとつの目安として、SMIスコア(Simplified Menopausal Index、簡略更年期指数)でセルフチェックが取り組みやすいかもしれない(図表2)。

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更年期症状として代表的な10項目の症状に関し、症状の程度に応じて自分で○をつけ、その点数を元にして合計点で、治療方針を考える参考とされるものだ。

「強」は毎日のように出現、「中」は毎週みられる、「弱」は症状として強くはないがある、というイメージで○を付ける。どれか1つの症状でも強く出ていれば「強」に○をつける。

すべて○を付け終わったら、合計点を出して、自己採点評価法の欄を確認してみるといいだろう。

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なお、これは、更年期における女性が医療機関を受診する目安などを、一定の方法で 評価したものであり、スコアの高さ自体が更年期障害を示すものではないことには留意しておきたい。

さて、医師の診察が必要となったら、女性の場合はまずは「婦人科」にかかるのが一般的だ。

更年期症状なのか、他の病気なのか判断ができない場合や、かかりつけ医がいる場合は「内科」の受診でも大丈夫だ。

特に精神症状がつらいと感じる場合には、「心療内科」や「精神科」のほかメンタルクリニックなどの専門医に相談すると良いだろう。

男性のセルフチェックとしては「AMSスコア」が挙げられる(図表3)。これは、更年期における男性が医療機関を受診する目安などを一定の方法で評価したものだ。

17項目の症状について、症状がない場合は1点、非常に重い場合は5点というように症状の重さに合わせて、1点から5点の点数をつけてみよう。 17項目の合計点で、症状の程度を把握したい。
 
男性の場合、更年期を疑う症状がある場合は、泌尿器科を受診するのが一般的だ。更年期障害の診断は、このAMSスコアに加え、診察によって行われるという流れになる。 

男女ともに、当事者以外にはまだまだ認知度が低い更年期障害ではあるが、勤め先や家族の理解を上げ、セルフチェックで症状が重症化しないうちに適切な診療が受けられることを願いたい。

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