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2025.03.02 08:00

「ファーストネーム」は苗字?名前?ラストネームや類義語についてもも紹介!

「ファーストネーム」の意味とは?

「ファーストネーム」とは、主に英語圏をはじめとした欧米文化で用いられる「個人名(名)」を指す表現です。英語圏の氏名表記では、通常「名(ファーストネーム) → ミドルネーム → 姓(ラストネーム)」の順序で並ぶケースが多いため、“ファースト=最初の名前”という位置づけが分かりやすいでしょう。日本人の感覚でいうと「下の名前」に近い意味を持っています。

例えば、アメリカ人の氏名をイメージすると「John Michael Smith」というフルネームがあった場合、最初の「John」がファーストネームです。日本語の「苗字・名前」という構成とは逆で、英語圏では個人名が先に記されるのが一般的です。したがって「ファーストネームは苗字か名前か?」と問われれば、「ファーストネーム=名前」という結論になります。


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「ラストネーム」の意味と違い

「ラストネーム」は英語圏における「姓」を指す言葉です。英語圏の多くでは「ファーストネーム→ミドルネーム→ラストネーム」という順序で綴られるため、「ラストに置かれている名前」=「姓(苗字)」と覚えると理解しやすいでしょう。一方で日本では「苗字→名前」の順序が一般的なので、この逆転した順番による混乱が時折生じます。

たとえば、アメリカの会議などで「ラストネームを教えてください」と聞かれた場合、必ずしも「名前の最後に書かれた部分」ではなく「姓(ファミリーネーム)」を尋ねられていることになります。日本語に置き換える際には「苗字」を意味していると考えましょう。したがって「ファーストネーム=下の名前」、「ラストネーム=苗字(姓)」という区分が明確になるのがポイントです。

ミドルネームとの関連

英語圏の氏名にはミドルネームが加わることもよくあります。これは家族の伝統や、祖父母などの名前を受け継ぐ場合に付けられるため、文化的・歴史的背景が色濃く表れる要素です。たとえば「John Michael Smith」なら「Michael」がミドルネームにあたり、公式書類や証明書などでは省略せず全て記載するケースがあります。ビジネスで相手の名前を確認する際には、こうした文化的相違も知っておくとよりスムーズなコミュニケーションが期待できます。

ビジネスシーンでの「ファーストネーム」使用例

グローバル化が進む現代では、海外の取引先やビジネスパートナーとやり取りをする機会が増えました。その際、相手を呼ぶときに「ファーストネームを使うべきか、ラストネームを使うべきか」はよくある悩みの種となります。

基本的には、初対面やフォーマルな場面ではラストネーム(姓)に敬称を添えるのが無難です。例えば「Mr. Smith」と呼ぶ形ですね。一方で、相手から「ファーストネームで呼んでください」と提案があった場合は、ジョン・スミスさんなら「John」とファーストネームで呼ぶのが自然です。相手が親しみを求めている場合にのみファーストネームを使うのが、英語圏の一般的なマナーとされています。

呼びかけの注意点

  • フォーマルな場面:ラストネーム+敬称(Mr. / Ms. / Dr.など)が望ましい
  • カジュアルな場面や親しい相手:ファーストネームで呼び合う
  • 相手からのリクエストがあれば、その指示に従うのがベスト

特にビジネスメールやミーティングでは、「初めまして」の段階でいきなりファーストネームを使うのは失礼に当たる場合があります。先方が名前の呼び方について言及しない限りは、最低限の敬意を示すためにも正式な呼称(ラストネーム)を用いる習慣を身につけておくとトラブルを避けやすいでしょう。

「ファーストネーム」の類義語や関連用語

「ファーストネーム」に似た意味を持つ言葉として、英語圏で一般的に使われる「Given Name(ギブンネーム)」があります。これは、両親や家族によって授けられた名前というニュアンスを含んでおり、法的・書類上でも通用することが多い表現です。また「Personal Name」という言い方をする場合もあり、要は「個人の名前」を指していると考えて問題ありません。

Given Nameとの違い

  • ファーストネーム:日常会話やカジュアルなシーンでも広く使われる
  • Given Name:公的文書や法律的な文脈で使われることが多い

日本語でいう「下の名前」とほぼ同義ではありますが、少々フォーマルな言い方という点が挙げられます。海外で書類を記入する際、Given NameとLast Nameを求められるケースがあるので、そこで「Given Name=ファーストネーム」「Last Name=ラストネーム」と理解できればスムーズです。

ファーストネームと日本の文化的な違い

日本では「苗字(姓)→名前」という順序で呼び合うのが一般的です。会社や学校などで呼ぶ際も、多くの場合は「苗字のみ」を使うケースが目立ちます。しかし、英語圏では逆に「個人名(ファーストネーム)+苗字(ラストネーム)」という順序が標準であるため、海外で自己紹介をするときはこの違いを把握しておくことが重要です。

さらに、日本人が海外の大学や職場に入る際、「First Name / Last Name」というフォームに従って自分の名前を記入しないと、書類上で誤解が生じる可能性があります。日本人名をローマ字で書く場合、本来は苗字から始まりますが、英語圏では「ファーストネームが先」となるので、どちらが姓でどちらが名かを正確に区別できるようにしましょう。

ビジネスでの名刺交換時

海外のクライアントとの名刺交換では、英語表記をどうするかがポイントです。一般的には「Name(ファーストネーム) + Family Name(ラストネーム)」の順序で書き、肩書きや会社名などの情報を続けます。ただし、海外の習慣に合わせて名刺を作る場合、ローマ字表記の「姓 → 名」の順になっていると、相手がどれをファーストネームと認識して良いのか混乱するかもしれません。


このため、氏名欄を二行に分け「First Name: Taro / Last Name: Yamada」のように書くケースもあり、国際的なビジネスマナーとしては非常に分かりやすい方法です。

ファーストネームが苗字ではない理由

「ファーストネーム」は、英語圏の名前の付け方において先頭に置かれる「個人を特定するための名前」を表しています。よって、本来「苗字」ではなく、いわゆる「下の名前」に相当します。日本語で「苗字」と言うと、家族や一族を示す「姓」にあたるため、英語の「First Name」が苗字に該当することはありません。

誤解の原因の一つは、「日本では姓名の順序が逆だから」という点です。日本語だと「山田 太郎」と表記するとき、山田は苗字であり一族や家族のルーツを示し、太郎が個人名です。しかし、海外の氏名表記を見慣れていないと、「先頭に書かれているものが苗字じゃないの?」と混乱することがあります。ファーストネームの定義をしっかり押さえておけば、こうしたミスは避けられるでしょう。


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まとめ

「ファーストネーム」とは、英語圏をはじめとする欧米文化における「個人名(名前)」を指し、日本語で言う「下の名前」に相当する表現です。対して「ラストネーム」は苗字(姓)のことであり、日常的には「Mr.○○」などと敬称を添える形で呼ぶのが慣例です。


類義語としては「Given Name」や「Personal Name」などが挙げられ、公的書類や公式な文脈で用いられる場面も多くあります。ビジネスシーンで海外の方とやり取りをする際には、このファーストネームとラストネームの違いを理解し、呼び方や書類の記載方法に注意を払うことが大切です。相手から「ファーストネームで呼んでほしい」と言われない限りは、基本的に苗字で呼ぶのが礼儀だと言えます。


国際化が進む社会にあって、日本と海外の名前文化の違いを正しく理解しておけば、スムーズなコミュニケーションを築きやすくなるでしょう。ファーストネームをめぐる概念をはっきりと把握し、適切に相手を呼ぶことは、ビジネスの場だけでなく、日常生活でも相手への敬意と円滑な関係を示すために重要なポイントとなります。

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