4. 長続きする「価値観に基づくリーダーシップ」をつくり出す
経営幹部の中には、価値観をチェックボックスのようなもの、つまり、スピーチで忘れずに言及するためのものであって、日々の意思決定に統合するものではない、と考えるタイプの人たちがいる。誰もが、そうした幹部の下で働いた経験があるはずだ。
そのようなリーダーたちが、永続的なレガシーを築くことはほとんどない。影響を与えるのは、仕事のあらゆる面において、自らの価値観をにじみ出させるような人だ。
優れたリーダーは、ビジョンを言葉で宣言するだけでなく、それを実際の行動で具現化する。彼らは、会社の価値観というレンズを通して意思決定を行う。そして、リーダーが交代した後もそのまま続くような企業文化を強化する。
コアバリューを実践し、すべてのステークホルダーの信頼を得る
長期的な成功は、偶然に得られるものではない。それは、明確な目的意識、コアバリューへのコミットメント、そして、たとえ困難に直面しても、その原則に忠実であり続けるリーダーから生まれる。
価値観が人材採用や戦略、企業文化の指針となるとき、社員を鼓舞し、顧客との信頼を築き、現在のリーダーが去った後も成功を持続できるような組織が生まれるのだ。