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2025.02.28 10:00

バフェットは誰に学んだのか? 165兆円の投資帝国を支えた5人の指導者たち

ウォーレン・バフェット(Paul Morigi/Getty Images for Fortune/Time Inc)

エド・ソープ:リスクの数学と集中投資

エド・ソープは、バフェットの投資手法に2つの重要な要素を追加した人物だ。すなわち「生存の最優先」と「戦略的集中」である。投資家はリターンを追求する前に、まず生存を確保しなければならないというソープの原則は、バフェットの規律あるリスク管理哲学を形成するのに役立った。

さらに、明確な優位性を見つけ、そこに集中投資を行うというソープの戦略は、バフェットの集中投資を支持することにもなった。このことは、過剰な分散投資によってリターンを希薄化させるのではなく、特別な投資機会を見極めた場合には相当なコミットメントを惜しまないという、バフェットの姿勢に影響を与えた。

チャーリー・マンガー:素晴らしい企業の追及

バフェットの投資家としての進化に、チャーリー・マンガーほど大きな影響を与えた人物はいない。

マンガーは、バフェットがそれまでに実践していた「そこそこの企業を素晴らしい価格で買う」というグレアム流の厳格なバリュー・アプローチから、「素晴らしい企業をそこそこの価格で買う」というアプローチへとバフェットを導いた。マンガーが特に強調したのは、コモディティ(日用品)をプレミアムのあるブランド製品に変えることができる企業の力であった。マンガーの影響により、バフェットはコカ・コーラのような、並外れたブランド力と経営能力によって永続的な競争優位を生み出す企業への投資を行うようになった。

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翻訳=江津拓哉

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