【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

ライフスタイル

2025.03.02 18:00

幸せな関係があるのに「つい浮気」をしてしまう、4つの理由

Shutterstock.com

Shutterstock.com

いかにも幸せそうに見える関係における浮気は、最も不可解な裏切りの1つだ。一般的には、情熱の喪失やコミュニケーション不足、あるいは恨みの蓄積など「何かが欠けている」から浮気をすると考えられがちである。しかし実際には、多くの浮気は「不満」が原因というより、はるかに複雑な心理的理由によって引き起こされる場合が多い。

なかにはパートナーを深く愛しているにもかかわらず、浮気に走る人もいる。関係を大切に思っていても、不貞へと引き寄せられてしまうことがあるのだ。この矛盾は、裏切られた側はもちろん、浮気をした本人にとっても混乱を招く。しかし、なぜこうしたことが起こるのだろうか。大切にしているはずのものを危険にさらしてまで、人を浮気へと駆り立てる隠された力とは何なのだろうか。

ここでは、幸せな関係にあるにもかかわらず浮気をしてしまう人が抱える4つの深層心理的要因を紹介する。

1. 目新しさの魅力とドーパミンの追求

ロマンティックな恋愛は、脳内のドーパミン系報酬回路と深く結びついている。これはモチベーションや快感、行動の強化を司る神経ネットワークであり、関係の初期には特に活性化される。視線を交わすたび、触れ合うたび、夜遅くまで語り合うたびに大量のドーパミンが放出され、圧倒的な高揚感をもたらす。こうして「相手を追いかけたい、集中したい」という欲求が強化される。

しかし、この初期の高揚感は時間の経過とともに薄れていく。fMRIを用いた研究によると、恋愛感情はドーパミンが主導する強い動機づけ段階から、オキシトシンとバソプレシンというホルモンによって支えられる、より安定した愛着主導の状態へと移行することが示されている。これは長期的なコミットメントに必要な自然な変化だが、初期の興奮を失うことに苦痛を覚える人もいる。

常に強い刺激を求めるタイプにとって、恋愛は「あの新鮮な恋の陶酔感」を簡単に取り戻せる方法のように感じられることがある。必ずしも関係を終わらせたいわけではなく、多くの場合パートナーとの深いつながりは維持されている。とはいえ、スリルとリスクに満ちた体験の誘惑が理性を上回ってしまうのだ。

ここで鍵となるのは、関係の外で新奇性を求めるのではなく、パートナーとの間でドーパミンの興奮を意図的に再燃させることである。たとえば、お互いを驚かせる演出をしたり、突然の旅行を計画したり、新しい趣味をいっしょに始めたり、いつもと違うかたちで親密さを深めたりすることで、かつての強い魅力を生み出した報酬回路を再び刺激できる。ロマンティックな愛は必ずしも時間とともに色あせるものではない。関係のなかで脳を飽きさせず、興奮を保ち続けるためには、意図的な努力が必要なのだ。

次ページ > 「つながりすぎている」と感じるからこそ浮気に走る

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事